「スシローの日」の魅力を再発見
高齢者向け住宅「アンジェス」では、毎月第3水曜日を「スシローの日」として、スシローのお寿司を入居者の昼食に届けています。この取り組みは、株式会社T.S.Iと株式会社あきんどスシローのコラボレーションにより実現しました。2022年からスタートし、今年の8月には3年目を迎えます。
段階を踏んだ連携の背景
「愛ある日々のお手伝い」という理念を持つ株式会社T.S.Iは、高齢者の食事で一日の楽しみを増やすために、スシローとの提携を模索しました。具体的には、高齢者向けに安心して食べられるメニューの作成・昼食時に配達可能であること、また全国の拠点で同様に扱えることが重要でした。
スシローが提供するお寿司は大好評で、入居者からの反響も上々です。「スシローの日は、外に出ずとも美味しい寿司を食べられる日」と喜びの声が多く寄せられています。80代女性の方は「透析を終えたばかりだったけれど、スシローのお寿司が楽しみで頑張れた」と語り、他の入居者は「元々夫婦で寿司屋をやっていたから、こうして美味しいお寿司が食べられるのは本当に嬉しい」と感謝の気持ちを示しています。
メニューの多様性と配慮
「スシローの日」に提供されるお寿司は8貫握りで、まぐろやサーモン、いくら、うなぎと、バラエティ豊かな全24種類が揃っています。また、入居者の体調に配慮し、以下の4つのメニューを用意しています:
1. 通常メニュー
2. アレルギーに配慮した「えび・貝・蟹・卵抜き」メニュー
3. 魚・青魚を抜いたメニュー
4. 生ものを抜いたメニュー
利用者目線を大切にした運営
関東エリアマネージャーの椎葉晴宣氏は、スシローとの連携を通じて、入居者が安心して楽しめるように要望を伝え、様々なニーズに対応できるように工夫した点を強調しています。また、スシローの本社と連携することで、毎月安全に新鮮なネタを届ける体制を整えています。
スシローとアンジェスの今後の展望
今後も「愛ある日々のお手伝い」を念頭に、入居者やその家族、関係者が幸福を感じられるよう努めていくとしています。このように「スシローの日」は、単なる食事イベントではなく、心の栄養ともなる経験を提供し、多くの人に喜ばれています。
スシローの理念と店舗展開
あきんどスシローは「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」という理念を掲げ、全国で650店舗以上を展開しています。「スシローの日」を通じて、高齢者の方たちに新しい楽しみを提案することが、この店舗の使命とも言えるでしょう。
結びに
「スシローの日」は単なるお寿司の提供を超えて、入居者の生活に彩りをもたらすイベントとなっています。この新しい試みを支える企業努力や、入居者の幸せを考慮したメニュー作りは、今後の高齢者施設における食事サービスの可能性を広げるものです。ぜひ、今後の動向から目が離せません。