アパレル業界の新たな挑戦
近年、環境への配慮が求められる中で、国内外の物流システムも変革が必要とされています。このたび、MNインターファッション株式会社、豊島株式会社、株式会社ヤギ、関光ロジNEXT株式会社の4社が連携し、アパレルや雑貨の効率的な輸送を目指す取り組みを開始しました。これにより、従来のトラック輸送に依存した物流体制を見直し、海運モーダルシフトを推進していきます。
共同輸送の背景と目的
アパレルや雑貨などの商材は、これまで主にトラックで輸送されてきました。しかし、トラック輸送だけではCO₂排出量が多く、ドライバーの過重労働も問題視されていました。そこで、4社は共同で「共同輸送」の取り組みを立ち上げ、環境負荷を低減しつつ効率の良い物流体制を築くことを目指しました。
この共同輸送では、国際フェリーと国内フェリーを組み合わせた複合輸送手法を取り入れています。具体的には、中国から輸入される関東向けの貨物を下関港で集約し、そこから横須賀港を経由して首都圏の中継点まで輸送する流れを構築しました。これにより、海上輸送へのシフトが進み、試算によると約102トンのCO₂排出量削減が期待されるとのことです。
物流効率の向上を目指して
この取り組みは、単なる貨物の運搬だけでなく、今後は物流効率のさらなる向上を狙った「共同配送」の実現にも取り組んでいます。これにより納品先までを一貫して配送することが可能になるため、業界全体の効率化が見込まれます。
各社は、この共同輸送の効果を検証し、改善点を明らかにしながら他の企業とも連携を深めていく予定です。これによって、共同輸送・共同配送の幅を広げ、業界全体の持続可能性に寄与していくことが期待されています。
取り組みを支える会社概要
MNインターファッション株式会社
MNインターファッションは、2022年に設立された企業で、主に機能資材やアパレル・服飾雑貨を扱っています。物流の効率化を図り、持続可能な事業運営を目指しています。
公式サイト
豊島株式会社
1841年に創業し、様々なライフスタイル産業に関わる事業を展開してきた豊島株式会社は、サステナブルなプロジェクトの推進にも積極的です。
公式サイト
株式会社ヤギ
1893年に設立されたヤギは、繊維ビジネスを中心に多岐にわたって展開。高い実績を持つ企業です。
公式サイト
関光ロジNEXT株式会社
下関を拠点とする関光ロジNEXTは、日本と中国、韓国を結ぶ海上物流を展開。国際物流の利便性を向上させています。
公式サイト
このように、4社の連携による新たな物流体制の構築は、アパレル業界の持続可能な発展に寄与するものとして注目されています。今後の展開が非常に楽しみです。