次世代型みそ汁『MISOVATION』が東京で先行販売された理由とは
2025年5月、東京ビッグサイトにて開催されたアジア最大のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」。このイベントのフードエリアでは、株式会社MISOVATIONが共同で開発した次世代型みそ汁『MISOVATION』が限定販売され、注目を集めました。これに共に参加したのはサステナブルな食品の研究開発を行うSustainable Food Asia株式会社。彼らの共同作業によって生まれたこの製品は、単なるみそ汁ではなく、未来の食を予感させる「完全食」を目指したものです。
MISOVATIONの特徴
『MISOVATION』は「心を満たす、完全食。」をテーマに設計された次世代型の味噌汁です。従来の味噌汁に含まれる栄養素をさらに高めるため、発酵技術や自然由来の原料を巧妙に組み合わせています。その結果、たんぱく質が豊富で栄養素が凝縮された味噌汁が誕生しました。このみそ汁の開発においては、日本各地の伝統的な味噌蔵と連携し、地域の食文化を大切にしつつ、新技術を取り入れています。
当日、イベントでは『MISOVATION』と一緒にフードテック食品を使用したおむすび(ジャックフルーツしぐれ煮、うま藻、ドンマインふりかけ、タマネギぐるりこ)も販売され、両者のセット価格は660円(税込)。この「おにぎりと味噌汁」という組み合わせは、従来の日本の食文化を体現しながらも、革新的なフードテックの理念を世界に発信しました。
SusHi Tech Tokyo 2025の意義
「SusHi Tech Tokyo」は、持続可能な未来の都市を目指す数多くのスタートアップが集う場です。2025年には5万人の参加者を見込んでおり、600社以上のスタートアップが各々の技術やアイデアを競い合っています。このイベントは、先端テクノロジーによるサステナブルな発展を目指す大切な機会となっており、『MISOVATION』のような次世代型食品の発表は、その中でも特に注目を集めました。
Sustainable Food Asia株式会社とは
Sustainable Food Asiaは、サステナブルな食産業の基盤を築こうと取り組むフードテックベンチャー。彼らは新しい食のスタンダードを提案し、日本の伝統食品を新たな形で再評価することに力を注いでいます。『MISOVATION』はそのビジョンの具体例であり、伝統の力と現代の技術が融合した製品です。これにより、国内外の食品市場においても独自の位置を確立しつつあります。
株式会社MISOVATIONの理念
MISOVATIONは「日本の食×テクノロジーで世界を健康にする」という理念のもと、伝統的な味噌の付加価値を高めるための取り組みを進めています。この取り組みには、発酵技術や食品加工、流通のDXを駆使し、完全栄養食としての味噌汁『MISOVATION』を展開しています。さらに、クラフト味噌汁の定期便「MISOBOX」なども展開し、味噌の新しい楽しみ方を提案しています。代表の斉藤悠斗氏の背景には、認知症を患った祖父の経験があり、健康孤立を解決することが彼の企業活動の初心となっています。
未来の食文化を築く『MISOVATION』。これからも、私たちの健康と美味しさを両立させるために進化を続けることでしょう。