びわ湖源流の新しい農業体験プログラム
滋賀県高島市在原で、休耕棚田を利用した新たな農業参加プログラムが2026年にスタートします。この取り組みは、DAS LABと地元の米農家である福井朝登氏の協力によって実現し、米づくりの過程や環境データを活用して都市に住む人々が農業に関わる機会を提供します。
「データサイエンス米」という新たな試み
このプログラムでは、棚田に設置された定点カメラや環境センサーから得られたデータを基に、具体的な栽培プロセスを可視化します。参加者は、どのようにお米が育てられ、どんな環境でその栽培が行われているのかを知ることができ、まさに「データサイエンス米」として育つお米の実態を体験することができます。
DAS LABは、農業の全過程をデータで公開し、「信じられる農」「信じられるお米」を目指しています。これは、信頼を可視化することのみならず、都市に住む参加者と棚田をつなぐ架け橋ともなる取り組みです。
休耕棚田の再生と次世代への継承
日本全国で高齢化や担い手不足の影響により、休耕が進んでいますが、この取り組みでは、農業参加の新しい形として都市暮らしながら主食に関わることが可能になります。毎日農場に行くことはできなくても、データを通じて関わることができるのです。このような新しい農業参加のモデルを確立するため、ここから一歩を踏み出します。
プログラムの詳細と参加者募集
2026年3月より第1期の実証参加者を募集します。企業向けには、限定2社を対象とした実証参加があり、各社は、約7〜8アールの農地を使用し、年間を通じて社員参加型の体験を行います。収穫されたお米は参加企業に届けられ、参加費用は税込120万円です。このプログラムは、単なる農地の賃貸ではなく、主食に関わる体験を重視しています。
一方、個人向けの参加も考慮されており、複数世帯で1ユニットを共有し、農業体験(育苗、田植え、草取り、稲刈りなど)を通じて収穫米が提供されます。詳しい情報はクラウドファンディングページや公式サイトで順次発表されます。
今後のスケジュール
- - 2026年4月: 第1期実証参加者募集開始
- - 4月: 種まき・育苗
- - 5月: 田植え
- - 6月: 草取り・自然観察
- - 9月: 稲刈り・収穫
- - 11月〜12月: 収穫米発送
プログラムが目指すもの
このプログラムの根幹には、棚田を守ること、そして主食に関わる関係者を増やすことがあります。参加者は、実体験とデータを通じて、米作りのプロセスを学び、食と生産のつながりを再認識する機会を持つことができます。この取り組みから、びわ湖の源流こそが豊かな食と農業の未来へとつながる道を照らします。
DAS LABについて
DAS LAB(Data Art & Science Lab)は、データサイエンスとアートを融合させ、未来の可能性を可視化し、対話を生み出す共創コレクティブです。トヨタ・コニックとArs Electronica Futurelabとの連携により、プロトタイピングと対話を通じて社会実装へとつながる取り組みを推進します。