「弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクト」とは
一般社団法人エル・システマジャパンが推進する「弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクト」。この活動は、音楽を通じて社会的養護が必要な子どもたちに豊かな芸術環境を提供することを目的としています。シリーズの始まりは2013年。このプロジェクトでは、全国から寄付されたバイオリンやビオラ、チェロが修繕され、無償で貸与されています。さらに、ボランティアによる演奏指導も受けられ、音楽の楽しさを体験できます。
2023年4月から再開されたこの活動は、川崎市の新日本学園を皮切りに、渋谷区の広尾フレンズ、横浜市の高風子供園にも広がり、子どもたちの成長を支えています。
音楽教育がもたらすもの
エル・システマジャパンは、以前、休止されていた活動をコロナ禍を経て再開しました。現在、27人の子どもたちがこの音楽プログラムに参加し、合奏スタイルでの指導を受けています。彼らは音楽のゲームや仲間との協力を通じて、楽しみながら学ぶことができる環境にいます。実際に子どもたちからは、「みんなで音楽を演奏するのが楽しいし、仲良くできることが嬉しい!」という声が寄せられています。
教育の結果、クリスマス会や発表会では子どもたちが自分たちの演奏を披露する機会を得て、さまざまな感情を味わっています。「お客さんが楽しんでくれたことがとても嬉しい」といった感想もあり、彼らの成長に寄与していることが伺えます。
マンスリーサポーターキャンペーンの実施
エル・システマジャパンは、さらなる活動を続けるために、9月1日から10月31日までの期間で「マンスリーサポーターキャンペーン」を実施しています。このキャンペーンは、活動を支えるサポーターを募るもので、参加者には特典も用意されています。サポーターとして登録することで、子どもたちの活動を直接支援できるチャンスです。
当然のことながら、音楽教育を受けることができる環境は簡単に整うものではありません。現時点では行政や企業からの支援がないため、個人の寄付がこの活動の大きな支えになっています。音楽を愛する多くの人々の協力によって、子どもたちに素晴らしい教育が提供されています。
辛さを乗り越える場所としての音楽
エル・システマの理念に基づくこの音楽教育プログラムは、単なる演奏技術の向上を目指すものではありません。虐待や暴力など、さまざまな理由でデリケートな状況に置かれている子どもたちが、音楽を通じて自己表現や仲間との絆を深め、自分の人生を切り開いていく力を育むことを重視しています。そして、この活動は、彼らにとっての大事な居場所であり、自信を与えるものであり続けています。
今後の展開
エル・システマジャパンは、現在活動休止中の他の施設でも弦楽器教室の再開を目指しています。今後も、指導者やボランティアと共に子どもたちの音楽教育を継続的に支えていく活動が期待されます。ぜひ、特設ページをご覧いただき、多くの方々にこの活動の素晴らしさを知っていただき、共に応援していただければ幸いです。
この音楽教育プロジェクトは、寄付だけでなく、サポーターの支援によって成り立っています。あなたもぜひ、エル・システマジャパンの一員となり、子どもたちの未来を一緒に応援していきましょう!