心因性ホルモンが肌に与える影響とシーボンの新発見

株式会社シーボンは、心理状態が肌にどのように影響を与えるかを研究しており、最近の研究成果において、心因性ホルモンであるオキシトシンとコルチゾールが皮膚の真皮層においてヒアルロン酸の合成に関与することを発見しました。この研究は、肌と心の繊細な関係を科学的に解明するもので、今後のスキンケア製品開発において重要な知見となるでしょう。

心と皮膚の深い繋がり

皮膚と脳が共通の起源を持つことから、感情や心理状態は皮膚の状態に大きな影響を与えていると言われます。シーボンでは、心因性ホルモンが如何にして肌に影響を与えるかを探る研究を行い、オキシトシンとコルチゾールの分泌がいかにヒアルロン酸の生成に寄与するかを明らかにしました。オキシトシンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、スキンシップやマッサージによって増加します。一方でコルチゾールは「ストレスホルモン」として知られ、ストレス反応によって分泌されます。

研究の具体的なアプローチ

研究チームは、真皮線維芽細胞に対して、オキシトシンを単独で作用させたり、オキシトシン受容体阻害剤と併用したり、またコルチゾールについても同様に実験を行いました。その結果、オキシトシンにはHAS2遺伝子発現を増加させる効果があることが確認され、一方コルチゾールはその発現を抑制することが分かりました。

具体的な研究結果

- オキシトシン単独ではHAS2の遺伝子発現が増加。
- オキシトシン受容体阻害剤との併用では、その発現が減少。
- コルチゾール単独ではHAS2の遺伝子発現が減少し、グルココルチコイド受容体阻害剤との併用により発現が増加。

これらの結果は、オキシトシンとコルチゾールが皮膚の真皮線維芽細胞において、受容体を介してヒアルロン酸合成酵素の発現を調節する可能性を示唆しています。

未来のスキンケアの展望

この研究は、シーボンが肌と心の相互作用を理解し、顧客の肌悩みに対する解決策となる製品やサービスの開発に貢献する第一歩となります。オキシトシン受容体やグルココルチコイド受容体に基づく新しいスキンケア製品の開発が期待されます。

シーボンのビジョン

シーボンは、1966年の創業以来、化粧品の研究・開発・製造・販売を一貫して行ってきた日本の化粧品メーカーです。全国に97店舗を展開し、正しいスキンケアの重要性を広めています。日々のケアと定期的なカウンセリングは、私たちの独自のビューティ・プログラムの一環です。それにより、変化する素肌を健康的に育てる手助けをしています。

今後もシーボンは、心因性ホルモンの研究を進め、肌のハリや弾力に寄与する製品を提供し続けていきます。美しい肌は、健康な心から生まれるという信念のもと、私たちは挑戦を続けます。

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