人気声優が挑戦する朗読番組の楽しさを再発見
人気声優たちが文豪・司馬遼太郎の名作を朗読するプログラム「川口技研 Presents 司馬遼太郎短篇傑作選」が、新たにSEASON 13に突入しました!この番組は、2012年から放送されており、リスナーの心に響く朗読の数々を届けてきました。そして、意味深い作品や情感豊かな朗読によって、多くのリスナーに愛され続けています。
SEASON 13の新たな挑戦
2024年10月から始まる第13期では、「もう一度聴きたい、司馬遼太郎短篇傑作選」として、過去に放送された作品からリスナーのリクエストを受け付けています。その結果、選ばれた作品が放送されるという新しい試みです。このシーズンの中でも特に注目されているのが、竹下景子さんによる朗読の「人斬り以蔵」です。彼女の独自の視点と声で、物語の深みが引き出されることでしょう。
物語「人斬り以蔵」とは?
「人斬り以蔵」は、土佐藩の足軽の子・岡田以蔵の壮絶な人生を描いた作品です。以蔵は、幼少期から剣の修業に励み、武市半平太の元へ弟子入りを志願します。剣の才能を見抜かれた以蔵は江戸への道場留学に連れて行かれ、やがて勤王党へと加わります。しかし、彼は時代の波に翻弄され、敵を暗殺することで「人斬り」と恐れられる存在へと変わっていくのです。この作品は、文豪司馬遼太郎の硬質な文体と、以蔵の生きざまとのコントラストが魅力的なドラマを生み出しています。
朗読を通じて感じる魅力
竹下さん自身も朗読を通じ、以蔵のキャラクターの複雑さに挑戦しています。彼女は「声で表現するのが難しかった」と語っていますが、その葛藤こそが彼女の朗読に込められる感情の深さを生んでいるのです。この「人斬り以蔵」は、悲劇的な主人公に共感を覚えつつ、彼の人生の選択に思いを馳せさせてくれます。
番組情報と聴き方
この番組は、毎週土曜日の18:00から18:30まで、OBCラジオ大阪とTBSラジオで同時放送されます。放送後はradikoでもお楽しみいただけて、過去の放送もタイムフリー機能を利用して聴けます。ぜひ、この新しいシーズンをお聞き逃しなく、素敵な朗読の世界に浸ってみてください。
竹下景子のプロフィールと経歴
竹下景子さんは、愛知県出身で、東京女子大学を卒業した後、1973年に芸能界デビュー。その後、数々の映画やテレビドラマでその名を馳せ、幅広い表現力で多くのファンを魅了しています。近年では、国際的な社会貢献活動にも取り組むなど、まさに多才な俳優です。
放送を通じて、声優たちの情熱と歴史ある文学作品の融合を感じながら、新しい体験が待っています。ぜひこの機会に、話題の朗読番組を聴いてみてはいかがでしょうか。