紗倉まな、妊娠・出産への葛藤を描いた最新小説『あの子のかわり』発売決定！

紗倉まなの最新作『あの子のかわり』発表

作家としてのキャリアを振り返ると、紗倉まなさんの存在感はまさに特異的です。2026年2月12日、デビューから10年を迎えた彼女は、最新作『あの子のかわり』を刊行します。この作品は、妊娠と出産をテーマにした、深い葛藤が描かれた渾身の小説です。

10年の歩みと新たな挑戦

昨年10月、紗倉さんは『うつせみ』（講談社）を発表し、第47回野間文芸新人賞にノミネートされるなど、文芸界でも高い評価を受けています。そうした中での新作『あの子のかわり』。デビュー小説『最低。』からの年月を経て、より深い心理描写と複雑な人間関係が織り交ぜられた物語に仕上がっています。

物語の主人公たち

新作では、主人公の由良を通し、現代社会における出産へのプレッシャーが描かれます。由良は、ヘアメイクの仕事に没頭し、愛犬と共に平穏な日々を送っていましたが、突然の親友・有里奈からの妊娠の知らせによって、彼女の心に変化が訪れます。

「赤ちゃんできたんだよね」と告げる有里奈の言葉。衝撃はないものの、由良の中で色々な思いが交錯します。かつての親友が選んだ新たな人生、そして独身のままの親友の決断に、由良はどのように向き合っていくのか。

心理描写の深さ

紗倉まなさんの作品は、常に人間の心の微妙な揺れをリアルに描写することで知られています。本作でも、主人公の複雑な感情や人間関係を冷静に見つめる観察眼が際立っており、読者を強く引き込むでしょう。彼女の独自の表現力と情景描写へのこだわりは、一層冴え渡り、ますます文芸界から期待が寄せられることでしょう。

刊行記念イベント

最新作『あの子のかわり』の発売を記念して、特別なイベントも予定されています。渋谷と池袋で開催されるこのイベントでは、紗倉まなさんと直接対面できる貴重な機会が持てます。詳細は公式サイトで発表される予定ですので、気になる方はぜひチェックしてください。

- 渋谷でのトーク＆お渡し会：2026年2月15日（日）に大盛堂書店で開催。
- 池袋でのサイン会：2026年2月23日（月・祝）にHMVエソラ池袋店で行われます。

著者プロフィール

紗倉まな（さくら・まな）さんは、千葉県出身の作家・AV女優。彼女の作品は、小説『最低。』を始め、エッセイや短編と多岐にわたります。『最低。』は映画化もされ、その独自の世界観は、多くの読者に愛され続けています。

今後も新たな作品が発表されることが期待され、文芸界の注目を集めることでしょう。10周年を迎えた彼女の新たな出発に、私たちも期待を寄せていきたいと思います。