笑いと健康の関係
2025-11-13 15:44:26

大阪・関西万博での『よしもとwaraii myraii館』が示す笑いの健康効果とは

大阪・関西万博での『よしもとwaraii myraii館』が示す笑いの健康効果とは



2025年の大阪・関西万博において、吉本興業ホールディングスが出展した『よしもとwaraii myraii館』。その中で行われた大規模な実証実験『Smile Log』が注目を集めています。この実験では、来館者の感情と笑顔がAIを通じて分析され、「笑い」が人々に与えるポジティブな影響について多くのことが明らかになりました。

笑いがもたらすポジティブな感情



『よしもとwaraii myraii館』は「笑いと健康」というテーマのもと、さまざまなプログラムを提供し、来館者に楽しんでもらうことを目的としました。特に注目されるのが、来館者の感情や笑顔をAIで分析した『Smile Log』。この取り組みを監修した大嶽浩司教授は、「万博という特別な舞台において、世界初の先進的かつ価値の高い取り組みである」と評価しています。

実証実験では、来館者の入退館時やコンテンツ鑑賞の前後で感情を比較する「感情分析」や、顔認証機能を利用した「笑顔検知」が実施され、今回の分析によって「笑い」が心身の健康に寄与する可能性が示唆されました。

感情分析結果



感情分析に使用されたのは、Olive株式会社が開発した『LA CAUSE』というツール。来館者はQRコードをスキャンすることでブラウザアプリにアクセスし、生体情報を元に「リラックス」や「ストレス」などの感情を測定されました。結果として、71%の来館者が「リラックス」の感情を体感しており、笑いが心を癒す手助けになっていることが確認されました。

また、特定のコンテンツによって感情がどう変化するかも併せて分析され、『Comedy show』で「ワクワク」が7%も上昇したのに対して、『〇〇のアシタ』では「リラックス」が8%上昇するなど、プログラムの種類ごとに感情に違いが現れました。

笑顔検知の成果



さらに、一般社団法人One Smile Foundationが開発した笑顔検知ツールも導入され、計10,275,874回の笑顔が記録されました。特に、日曜日に最も多くの笑顔が見られ、週末の来館者がリラックスしている可能性が考察されました。また、午後1時から笑顔の数は増加し、午後7時にはピークに達することが確認され、周囲の笑顔が自身の笑顔を引き出すことが示唆されています。

ギネス世界記録™に認定



実験の成果は、笑顔検知ツールによって184日間で1,000万回を超える笑顔が記録されたことが評価され、「単一イベントでのAIによる最高笑顔数」としてギネス世界記録™に認定されました。この記録は、笑いがもたらす健康への具体的な貢献を証明する一例となっています。

今後の展望



吉本興業はこのデータを大阪・関西万博のレガシーとして受け継ぎ、笑いの力をさらに探求していく意向を示しています。目指すのは、笑いが単なる娯楽に留まらず、心の健康に寄与する社会の実現。「心のコンディションを整えに、劇場へ行こう」といった新しい価値観の提案を通して、一人ひとりのポジティブな健康行動を促すことを目指しています。

詳しい分析結果と『笑いと健康プロジェクト』の情報は公式サイトで公開される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。笑いの力が私たちの健康にどのように寄与するのか、非常に楽しみな未来が待っていることでしょう。


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