劇龍夏の演劇祭2025：伝統と革新の舞台でシェイクスピアを体感しよう

劇龍夏の演劇祭2025：伝統と革新の舞台を体感するチャンス

2025年8月21日から24日まで、東京の篠原演芸場にて「劇龍夏の演劇祭2025」が開催されます。この公演では、『舞狂唄図（マクベス）』と『嘆歌奏（なかぞう）』の二本立てが上演され、多くの観客を魅了すること間違いありません。

dubR（ダブルアール）の魅力

本公演の企画・演出を担うのは、TEAM劇龍の座長である龍美麗氏。彼女が率いるdubRは、演劇と音楽の融合を目指しており、過去の表現に新たな生命を吹き込むことをテーマにしています。ダブルアールの「dub」は、音楽用語の「double」から来たもので、二人の力を重ね合わせ、既存の素材を再構築して新たな芸術を生み出すことを志しています。

二本立て公演の内容

『舞狂唄図（マクベス）』

一作品目は、シェイクスピアの名作「マクベス」を基にした作品です。歌舞伎のスタイルで物語を新たに紡ぐ脚本が特徴となっており、観る者を圧倒します。主人公の鶴亀錦之助は、予言によって引き起こされた野望に翻弄され、愛と栄光、そして悲劇が交錯する様子が描かれます。歌舞伎とは別の視点で名作の深いテーマを探求することで、現代の観客に新たな感動を提供します。

『嘆歌奏（なかぞう）』

二作目は、江戸時代の歌舞伎役者・中村仲蔵の生涯を描いた作品です。この講談の基に作られた物語では、彼の芸に対する純粋な情熱と祈りが表現されています。周囲の期待やプレッシャーから解放され、芸を貫く姿は多くの人々に感動をもたらすでしょう。

脚本と演出の思い

企画・演出である龍美麗氏は、本公演の特徴について「二つの作品は表裏一体で互いに呼応している」と語っています。それぞれの観劇を通じて、観客はこれまでにない舞台の深さを体感できると信じています。また、脚本を担当する坪田塁氏も伝統と革新の響き合いに期待を寄せており、観客との心の交流を大切にしたいと述べています。