未来のライブコマーサーが見つかった日
10月15日、水曜日。この日、東京の中心に位置する東京モード学園で、ライブコマーサーを目指す学生たちが集まりました。株式会社Sホールディングスが運営するアパレルブランドABITOKYOと東京モード学園の産学連携企画、「ライバーコンテスト」が開催されたのです。
このコンテストは、学生たちが自らのスタイルや個性を活かし、ABITOKYOのラインナップを用いて自分らしいコーディネートを披露するものでした。参加者はTikTokのライブ配信を通じて、自らの商品やブランドへの理解を深め、その魅力を伝える努力をしました。
コンテストの様子と受賞者
本選では、さまざまな個性を持つ参加者が登場し、それぞれのプレゼンテーションで熱い思いを表現しました。審査員による厳しい評価の結果、菱沼翔太さんが見事に金賞を獲得。他の参加者も高く評価され、審査員からは「全ての参加者が金賞に値する素晴らしさ」との言葉が寄せられました。
菱沼さんは、ファッションビジネス学科の3年生で、個人での挑戦に対する不安もあったものの、配信を通じて多くの学びを得たと語ります。「温かく迎えてもらえた」と感じ、大勢の視聴者とのつながりが何よりも嬉しかったと振り返りました。
他の受賞者もそれぞれの感想を述べています。前田真理子さんは、観客との温かい交流が貴重な体験となったと語り、小林良多さんは、視聴者のリアルな反応が刺激になったと語りました。松村羽夏さんも、視聴者とのつながりを感じ、自らの成長を実感した様子です。
審査員と教員の反応
コンテストの審査を行ったABITOKYOの代表や、東京モード学園の教員たちからも参加者の魅力や成長が称賛されました。教員は、ライブ配信を通して学生たちが実践的なスキルを身に着け、視聴者とのコミュニケーション能力が見事に発揮されたことを語っています。「自分の言葉で伝える力」が、どのように重要であるかを改めて実感しました。
ABITOKYOの代表である燕咏靖氏は、「今回の12人のパフォーマンスにはそれぞれの個性と魅力があり、全員が金賞に値する」とコメントしました。彼はさらに、ライブコマースは商品の販売手法ではなく、作り手の思いを共感で届ける新しいコミュニケーションの形であると強調。
今後の展望
今後もABITOKYOは、TikTok公式チャンネルを通じてライブコマースを行い、学生たちに販売の現場を体験させる機会を提供していく予定です。その取り組みを通して、次世代のクリエイターたちが活躍できる環境を実現していくとしています。
ライバーコンテストは、未来のライブコマーサーが成長する場であり、参加者にとって貴重な経験となったことでしょう。次世代のファッションビジネスの担い手たちが活躍する姿を、一緒に見守っていきたいものです。