三河軍手の優秀賞受賞
2025-10-23 10:18:24

三河地方の伝統を受け継ぐ「三河軍手」、地産地匠アワードで優秀賞を受賞!

伝統と革新の融合、「三河軍手」誕生



愛知県の三河地方は、かつて繊維産業で栄えた歴史ある地域です。最近、その伝統を受け継ぎながらも革新的な試みが行われています。それが、石川メリヤスが手掛ける「三河軍手」です。この軍手は、リサイクル繊維を用いてデザイン性も兼ね備えた、次世代の「使える」軍手として注目を集めています。

地元愛とリサイクルの重要性



三河地方の繊維産業は、明治時代から続く繊維リサイクルの仕組みを有し、日本国内で最大の産地として知られています。しかし、1990年代以降、廃業する企業が増え、地域産業が衰退する危機に直面しています。最大の問題は、繊維リサイクルで作られる素材の価値が認識されていないことです。

石川メリヤスは、この問題に立ち向かうために「三河軍手」を開発しました。この軍手は、市場に出せない「B格」とされた綿を使用した特紡糸で編み立てられています。この糸は、独特のムラ感があり、大量生産では得られないぬくもりを感じさせます。

特紡糸の魅力



「三河軍手」の魅力は、その素材にあります。特紡糸は、愛知県三河地方が発祥の地であり、いばらのようにたくましい歴史を持っています。この繊維のムラこそが、新しい魅力を引き出し、温かな風合いを生み出します。

デザインには、地元出身のデザイナー久保田千絵さんを起用し、機能性を追求。生地にはポリウレタンが編み込まれ、フィット感と保温性が向上しました。さらに、7色のカラーネップ糸を用いることで、視覚的楽しさやアナログ感も演出しています。

この新しい視点で作られた軍手は、実用性だけではなく、贈り物としても喜ばれる仕上がりとなりました。

地産地匠アワード2025での受賞



「三河軍手」は、中川政七商店が主催する「地産地匠アワード2025」において、優秀賞を受賞しました。このアワードは、地域に根ざしたメーカーとデザイナーが協力し、土地の風土や産業の課題に向き合ったプロダクトを表彰するものです。

69件のエントリーから選ばれた11点が最終審査に進み、その中で「三河軍手」が選ばれたことは、地域産業への大きな励みとなります。授賞式は9月3日、竹芝ポートスタジオにて行われ、多くの参加者の前でその成果が発表されました。

購入方法とサイズ展開



「三河軍手」は、現在公式オンラインショップや中川政七商店の店舗で購入することが可能です。サイズはL、M、Sの3種類、全7色のカラーバリエーションから選べ、税込価格は1,100円です。

  • - Lサイズ: 手囲い23-26cm(メンズM~Lサイズ向け)
  • - Mサイズ: 手囲い19-22cm(レディースM~Lサイズ及びメンズSサイズ向け)
  • - Sサイズ: 手囲い17-19cm(ジュニア7~12歳及びレディースSサイズ向け)

このように、幅広いサイズ展開とカラーバリエーションがあり、家族全員で楽しむことができます。気軽に使うだけでなく、特別な贈り物としてもぴったりです。

終わりに



伝統を重んじつつも新しい価値を追求する「三河軍手」は、地域の素材を大切にし、未来へと繋がるものづくりが詰まっています。これからも注目したいアイテムとなることでしょう。


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