ニチバンが採用した新たなビジネス基盤『multibook』
ニチバンヨーロッパの誕生と成長戦略
ニチバン株式会社の欧州販売子会社であるニチバンヨーロッパは、2020年10月にドイツで設立され、欧州、アフリカ、中東地域における販売活動を行っています。設立から数年で、特にBtoBの取引を中心に販促活動を展開し、2030年には売上を倍増させるという目標を掲げています。彼らは、欧州市場の可能性を積極的に吸収し、拡大を図るための基盤を整えています。
三国間貿易の複雑さを克服
ニチバンヨーロッパが再構築を進めているのは、主に三国間貿易に伴う複雑な受発注処理です。タイや日本から製品を出荷し、欧州市場で販売するには、様々な国の物流と請求・支払いが絡み合います。このような商流の中では、受注伝票や発注伝票の作成から請求、在庫管理まで、全てのプロセスが連動しています。
この複雑さの中で、いかにミスを減らすかが大きな課題でした。そこで、ニチバンヨーロッパはグローバルクラウドERP『multibook』の導入を決定しました。このシステムは、多言語や多通貨に対応しており、三国間貿易の複雑な流れを一元管理することができる柔軟性を兼ね備えています。
『multibook』がもたらす効率化
『multibook』の導入により、ニチバンヨーロッパは以下のような利点を享受しています。まず、受発注や請求といった業務が一元化されたことで、転記ミスのリスクが大幅に軽減されました。特に、受注後に発注内容を簡単にコピーできる機能は、取引内容の整合性を保ちながら処理を進めやすくしています。
さらに、半自動化の機能も導入されており、イレギュラーな事態が発生した際でも業務を滞らせることなく迅速に対処できるようになっています。これによって、実際の商流に即した運用が可能になり、業務の継続性も確保されています。
多様なニーズに応える機能性
ニチバンヨーロッパが『multibook』を評価しているもう一つのポイントは、取引先コードの自動検索機能や多言語対応、充実したマニュアルです。この機能により、入力作業が効率的に行えるだけでなく、少人数体制でも業務が進めやすくなっています。言語のバリアも克服され、国際的なチームの連携も強化されています。
今後の課題と展望
ニチバンヨーロッパは、2030年を見据えた事業の拡大を目指しています。貨物取り扱い国を増やすことや、BtoC市場への進出も検討しています。在庫管理から納期の短縮を図り、顧客満足度を向上させる計画です。また、電子インボイス制度などの法改正にも適切に対応していく必要があります。
これからの成長を支える『multibook』が、どのようにニチバンのビジネス戦略を実現するのか、目が離せません。ニチバンヨーロッパの今後の動きには、多くの期待が寄せられています。