美の融合、ハンカチーフ
2025-11-03 10:48:15

西洋のレースと日本の伝統を融合した美しきハンカチーフの物語

時をまとうハンカチーフの誕生の背景



日本の伝統工芸と西洋のレースが見事に融合した作品『時をまとうハンカチーフ』が、1879年創業のブルーミング中西から発表されました。これは、19世紀のベルギーで作られた「ポワン・ド・ガーズ」というレースハンカチからインスパイアされたものです。時代を超え、美の概念を新たにするこの作品は、ただのアイテムではなく、持つことでアートを感じさせる「携える芸術」としての位置づけにあります。

西洋の至宝「ポワン・ド・ガーズ」



この伝説的なレース技法は、贅沢さと精密さを兼ね備えたもので、19世紀の上流階級の女性たちにとって憧れだった存在です。ブルーミング中西が保有する「ポワン・ド・ガーズ」は、先代の収集品。100年以上経った今も、その存在感や美しさは衰えることなく、作り手の技術の高さを物語っています。

日本の職人の手による再創造



新作『時をまとうハンカチーフ』は、単なる復刻ではなく、伝統を現代の感性で蘇らせた再創造のプロセスを経ています。生地の織りから製版、捺染、縫製に至るまで、数多くの工程が日本各地の職人によって実現されました。彼らは、各プロセスで最良の方法を探求し、素材やデザインへのこだわりを持って取り組んでいます。

特に注目されるのは、金彩と螺鈿の加飾。京都の金彩工芸士・三宅誠己氏が手掛けるこの技術は、ハンカチーフのような柔らかい素材に施すことが難しく、独自の手法で実現されています。

美しい金彩と螺鈿の煌めき



ハンカチーフ全体に施された金彩は、豪華でありながらも繊細な印象を与えます。また、螺鈿は貝の装飾を活用した技術で、ひとつひとつ異なる表情を持つ一点物の作品として仕上がっています。この加工には80時間以上の作業がかかり、職人の集中力と熟練の腕前が必要です。

146年のものづくりの軌跡



創業146年を迎えるブルーミング中西は「心を託し、想いを繋ぐハンカチーフを」という理念のもと、ハンカチーフを制作してきました。この『時をまとうハンカチーフ』もその一環として、手仕事の尊さや美の継承、日常にアートを宿らせることを象徴するアイテムです。

この作品は、ただのハンカチーフではなく、「用の美」を超えたラグジュアリーなアートピースとして、洗練されたスタイルを持つすべての方におすすめです。

ぜひブルーミング中西の公式サイトやSNSを通じて、この美しいハンカチーフの魅力を体験してみてください。


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