懐かしさと新しさが共存する倉敷市玉島の新しいお茶事体験

倉敷市玉島で新たに生まれたお茶事体験

2023年3月、倉敷市玉島に新たにオープンした「わたしのお茶事和佳」は、従来のお茶事とは異なる新しいスタイルを提案しています。お茶事とは、お客様との心の交流を重視し、主催者と共に心地よい時間を過ごす、日本の伝統的な行事です。その基本的な形式は、本来、正座で行われるため長時間の正座が難しい方々にとっては少々ハードルが高いものでした。

しかし、「わたしのお茶事」では、約2時間のフリーでリラックスできるスタイルを採用。椅子とテーブルを用意し、お客様が最も快適な服装で楽しめるよう配慮しました。これにより、より多くの方々がこの素晴らしい体験を通じて、お茶事の魅力に触れられるようになっています。

特別な空間でのおもてなし

店舗の入り口には、重厚感のある松の板が特徴的な看板が設置されており、来店した方々を温かく迎え入れます。また、和の美しさを感じられる特製のフロアには、木のテーブルと快適な椅子が配置され、庭との一体感が醸し出されています。四季折々の風景を楽しむことができるこの空間は、訪れる人々に癒しとくつろぎの時間を提供します。

地産地消の理念を大切に

この飲食体験の根本には、生産者と消費者を結ぶ「料理」の重要性もあります。40年にわたる農林水産行政の経験を活かし、育ててきた作物の価値を理解し、料理によって新たにその魅力を引き出すことが重要だと考えています。地元の新鮮な食材を活用した創作懐石料理を通じて、この「食」の楽しさを広めています。

特に、玉島の産直市場「ぼっけぇ～きて屋」で手に入る新鮮な野菜や果物、地元の調味料を使用し、安心して素材の味を楽しんでもらえるよう努めています。

茶道を通じて広がるコミュニティ

このお茶事を通じて、玉島が持つ茶道文化の素晴らしさを広めたいと考えています。お客様との対話や笑顔がそこにあることで、地域との結びつきが深まり、互いの縁を育む機会を増やすことが目指されています。

特に、忙しい日常の中で「非日常」を求める方々にとって、意義深い体験よりも大切な時間を作り出す場としての役割を果たしています。このような取り組みは、地域の活性化にも寄与し、玉島の知名度向上や農産物のPR活動に貢献することを目指しています。

心の贅沢を体験する場

「わたしのお茶事和佳」では、お客様ひとりひとりの気持ちを大切にしながら、料理や空間を通じて、心の贅沢を体験していただけます。また、使用する器も私の趣味で蒐集したこだわりの古陶磁器であり、目でも楽しめる要素が満載です。

料理のレシピ公開と文化の継承

さらには、料理のレシピを公開することで、お客様が家庭でも幸せな食卓を囲む手助けをする予定です。これによって、茶道の敷居が下がり、より多くの人々に親しまれる文化になることを期待しています。

「わたしのお茶事」の詳細や予約については、公式ウェブサイトをぜひご覧ください。新たな茶道体験を通じて、一緒に日本の美しい文化を楽しみましょう。