特殊詐欺防止の新たな取り組み
最近、全国で急増しているオレオレ詐欺や特殊詐欺に対する関心が高まっています。そんな中、警察庁特別防犯支援官である吉原朝馬氏が、東日本成人矯正医療センターで特殊詐欺防止に向けた啓発活動を実施しました。このプロジェクトは、「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」の一環で、全国47都道府県警察と共に活動を行っています。
特殊詐欺の実態
吉原支援官は、特殊詐欺の被害が高齢者だけでなく、若い世代にも広がっていることに警鐘を鳴らしました。「詐欺は高齢者の方がよく騙されると思っていませんか?」と参加者に問いかけ、実際には現役世代にも多くの被害者が出ていることを説明しました。特に注目したいのは、「警察官騙り」という手口で、実際の警察官がSNSやトークアプリで警察手帳や逮捕状を送信することは決してないことを強調しました。もし受け取った場合は、家族や警察に相談をするようにと呼びかけました。
海外からの詐欺電話を無料でブロック
現在、詐欺電話の多くが国外からかかってきていることをふまえ、吉原支援官は「国際電話利用休止の申し込み」によってこれらの電話をブロックすることができると説明しました。この手続きは非常に簡単で、誰でも無償で行うことができるため、多くの人に実施してほしいと訴えかけました。
具体的には、国際電話不取扱受付センターに連絡すれば、電話会社を問わず詐欺に使用される国際電話をブロックできると明らかにしています。電話番号や申し込み方法についても詳しく説明し、詐欺電話から自分自身を守るために必要な知識を提供しました。
具体的な申し込み方法
国際電話の利用休止申請は、以下の方法で受け付けています:
公式サイト
無料電話番号: 0120-210364
(オペレータ案内時間:平日9:00〜17:00、24時間自動音声案内あり)
吉原支援官は、「安全な電話利用を実現するためにも、多くの方に是非手続きを行ってほしい」と強く依頼しました。
警察と連携した防止策
吉原支援官が参加したイベントでは、2025年9月22日に実施される特殊詐欺等被害防止教室の概要も説明されました。今後も国や警察とともに、特殊詐欺の対策を進めていく必要があります。詐欺被害に遭う前に適切な知識を持つことが肝要です。ご自身や大切な人を守るために、少しでも多くの防止策を知り、実践していきましょう。
このように、効果的な啓発活動によって一人でも多くの方が詐欺被害から守られることを願っています。皆さんも、自身の安全のために積極的に情報収集を行いましょう。