カルビー初のブロックチェーン技術で新たなIP管理を実現
カルビー株式会社が新たに発表した『かるれっと』は、同社初のブロックチェーン技術を採用した知的財産(IP: Intellectual Property)管理プラットフォームです。このプラットフォームは、外部クリエイターの与信管理やライセンス業務を効率化することを目的としています。具体的には、カルビー商品の二次創作を行うクリエイターがスムーズにカルビーおよびライセンシーと契約を結ぶことを可能にします。
新たな試み「Calbee Future Labo」
カルビーの新プロジェクト「Calbee Future Labo」は、2023年から多様なデザインやカルビーの象徴的キャラクターを活用した商品を展開しています。その結果、ライセンス商品は前年比80%の増加を記録しました。この成功を受けて、ブロックチェーン技術で支えられた新システム『かるれっと』が開発され、より多くのお客様との接点を創出することが期待されています。
クリエイターとのつながりを強化
現在、カルビーは『かるれっと』を通じた実証実験を2025年4月17日からスタートする予定です。このプロジェクトでは、「じゃがりこドリーム2nd『じゃがりこ細いやつ』グッズデザインコンテスト」にて入賞したクリエイター8名が参加します。彼らの作品を利用した商品の企画を提案することで、カルビーの商品展開をさらに広げていく狙いです。
先進的なIP管理の仕組み
『かるれっと』は、分散型ID(DID)とブロックチェーン技術を基に構築されたプラットフォームで、知的財産権の発行・管理を行います。デジタル証明書によって、知的財産の利用履歴を安全に記録・共有できるため、誰もが信頼できる形で権利証明が行えることが特徴です。また、W3C準拠のスキーマ設計を用いることで、他社と連携しやすく、国境を越えたIP活用を支援する次世代インフラとして位置付けられています。
クリエイティブな未来を共に
Calbee Future Laboの松本知之ディレクターは、「かるれっと」を通じて、クリエイターがより自由に、そして楽しい創作活動を行える環境を提供したいと述べています。コミュニティに積極的に関わることで、顧客との繋がりを強化し、自分らしさを実現できる環境を整えることが今後の課題です。
まとめ
カルビーの新しい取り組み『かるれっと』は、クリエイターや企業が共に成長できるプラットフォームを目指しています。これにより、カルビーのIPをさらに価値のあるものにし、消費者に新たな楽しみ方を提供することが期待されています。クリエイター活動の新たなひらめきに満ちた環境は、今後どのように進化していくのでしょうか。注目しておきたいところです。