自然と食を学ぶ「土の学校」
京丹後の美しい自然を舞台に、株式会社紫野和久傳が主催する「土の学校」は、子どもたちに自然の大切さと食文化を伝えています。ここでは、子どもたちが実際に自然に触れ、その中で育まれる食べ物の背景を学ぶことができます。自然と食が一体となった体験を通じて、彼らの成長を促す取り組みです。
和久傳ノ森の背景
和久傳ノ森は2007年に始まりました。植物生態学者である宮脇昭氏との出会いを契機に、地域の方々と共に植樹活動が行われてきました。現在では56種類以上、3万本の木々が育まれ、季節ごとに多様な植物が実を結ぶ場所として成長しています。しかし、和久傳ノ森はただの自然環境に留まらず、食文化と芸術が融合する特別な場でもあります。
敷地内には、食を作る「久美浜工房」と、丹後の豊かな食材を味わうレストラン「MORI Wakuden」、そして安野光雅氏の作品を展示する「森の中の家 安野光雅館」があります。このように自然、食、芸術が一体となった活動を行っていることが、和久傳ノ森の特徴です。
「土の学校」での学び
「土の学校」では、自然や風土、そして地域が育む食文化を食の作り手と共に学ぶことができます。普段何気なく口にしている食材が、どのように作られるのかを見て、触れて、味わうことで、子どもたちは大きな気づきを得ます。第一弾では、京丹後の「ミルク工房そら」と連携し、搾りたてのジャージーミルクからバターを作る体験を行いました。
参加した子どもたちは、実際にミルクを振ってバターができる過程を体験し、できたバターを使ったあんバターサンドを楽しみました。このような直接的な体験は、食の裏側に広がる自然の恵みや人の手間を感じさせ、食の価値を理解する助けとなったのです。
次なるステップ「ハチミツ搾り」
第二弾では、3代目の女性養蜂家、Mimi Reine今中美有さんを招き、ハチミツ搾りのワークショップを開催します。Mimi Reineさんは、祖父母から受け継がれた確かな技術で、京都北部の恵まれた環境で養蜂を行っています。彼女は「国産の上質なハチミツをもっと身近に」との思いを持ち、参加者には自らの手でハチミツを搾る体験を提供します。
当日は、Mimi Reineさんが普段使用している採蜜機を使い、蜂の巣からハチミツを取り出す工程を実際に体験します。搾りたての生ハチミツを味わい、彼女が育てる2種類のハチミツも食べ比べることで、それぞれの風味の違いを実感します。また、自分で搾ったハチミツはお土産として持ち帰ることができ、特別な体験を記憶に留めることができます。
未来を見据えた取り組み
和久傳ノ森は、自然と食、芸術をつなげる場として、地域の方々や作り手と共に次世代に手渡す活動を続けています。また毎月第三日曜日には、小学生美術館無料の日を設け、子どもたちが芸術や自然、食文化に触れる機会を増やしています。これらの取り組みを通じて、次世代の子どもたちがより豊かな感性を育むことが期待されています。
和久傳ノ森はただの教育の場ではなく、新しい食文化を育む場所として、子どもたちの未来を見据えた活動を行っています。彼らがこの森で自然や人とのつながりを感じ、深い学びを得ることができるよう、今後も様々なプログラムを続けていく予定です。