ポーランドの音楽大使たちが彩る万博コンサートの魅力
2024年9月から11月にかけて開催される「第3回ショパンランドコンクール」では、小学生から大学生の若き音楽家たちが「ポーランドの音楽大使」として登場します。この特別な機会は、大阪・関西万博のポーランドパビリオンでのコンサートで華やかに幕を開けます。コンクールの入賞者に選ばれた5名のピアニストたちが、2025年のこどもの日に行われるこのコンサートでは、ポーランドの作曲家による楽曲を演奏する予定です。
ショパンランドコンクールとは、ポーランドの作曲家による音楽を専門にしたピアノコンクールであり、エヴァ・ポブウォツカ氏やヴォイチェフ・シフィタワ氏といった著名なピアニストたちが監修をしています。参加部門は幼児から高校生・一般に至るまで、全7つの部門が設けられています。このコンクールで演奏される作品には、フリードリヒ・ショパンやリビツキ、そしてガルシチャやゴヴィクなどの名作が並べられ、入賞者たちにとってさらなる刺激となることでしょう。
心温まる文化交流の瞬間
コンサートの前日、出演する若手演奏者たちはポーランドパビリオンの館長であるマルタ・ジェリンスカ氏を訪れ、心温まる歓迎を受けました。館長から贈られた激励の言葉に、緊張しつつも安心感を覚えた演奏者たち。その後、彼らはポーランド文化に触れながら、地元の伝統料理を楽しむなど、五感にも響く忘れられない体験をしました。コンサートを前にしたこのような交流は、音楽を通じた日ポの友好関係を強化する素晴らしい機会となりました。
記憶に残るコンサートの内容
記念のコンサートでは、若き才能たちがポーランドの作曲家の作品を次々と披露しました。ショパン、ゴンシェニェツ、クルピンスキらの美しい旋律が会場を満たし、観客から熱い拍手を受けました。
- 感傷的なワルツ(M. ゴンシェニェツ)
- ポロネーズ第8番 ニ短調 Op.71-1(F.ショパン)
- 24のプレリュード第4番 Op.28-4(F.ショパン)
- ポロネーズ ニ短調(K. クルピンスキ)
- 組曲《田舎にて》 ロマンス Op. 40(T.レシェティツキ)
- ポーランド舞曲集 第2番 マズレク Op.5-2 ホ短調(I.J.パデレフスキ)
- アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22(F.ショパン)
- ロンド(序奏とロンド) 変ホ長調 Op.16(F. ショパン)
- エチュード集 第11番 「木枯らし」 Op.25-11 イ短調(F.ショパン)
- スケルツォ 第1番 ロ短調 Op.20(F. ショパン)
これらの演奏は、観客に大きな感動をもたらし、音楽を通じて年代や国を越えた驚きと結束を体験しました。コンサートの終了後、参加者たちは互いの健闘を称え合い、音楽の力で結ばれたことを実感しました。この特別なイベントを通じて、ポーランドと日本の文化的な架け橋がさらに強固なものとなったのです。
今後の展望
2025年度には第4回ショパンランドコンクールが実施される予定で、ポーランドの作曲家による新たな楽曲が課題曲として登場します。この機会を通じて、参加者はポーランドの音楽をより深く学ぶことができる魅力あるイベントになるでしょう。ピアノを愛するすべての人々へ、参画を呼びかけます。