親子で楽しむ！小田原の米粉パン作り体験イベントの魅力

子どもたちの「食べる力」を育成する新たな試みとして、2025年10月4日（土）に神奈川県小田原市の「ぎんが邑ママちゃんHOUSE」で、食育プログラム『つくる、たべる、まなぶ。』が催されました。このイベントは、地域と家庭をつなげるコミュニティ型の食育プログラムとして設計されたものであり、米粉を使ったパン作りを通じて、子どもたちに食の楽しさや重要性を伝えることを目的としています。

米粉×アート＝食べる創造体験

この日のワークショップでは、塚田佑加先生が指導を行い、参加した子どもたちは小麦を一切使わない米粉をこねて、独自のフォカッチャアートに挑戦しました。色とりどりの食材で彩りを加え、パン生地の上に自分なりの創造性を表現する姿は心を打ちます。花を咲かせる子、キャラクターを描く子など、それぞれの作品に子どもたちの個性が表れ、会場はまるで“食のアトリエ”のような賑やかな雰囲気に包まれました。

「食材で絵を描くのは初めてだけど、すごく楽しかった！」と喜びをあらわにする子どもたち。その姿を見守る保護者たちも、スマホで思わず撮影を続けるほど、楽しみにあふれたひとときでした。

五感で学ぶ食育レッスン

米粉パン作りを通して、子どもたちは自然と五感を活かした学びを体験します。焼きあがったばかりのパンの香ばしい香りや、自分の作った作品を味わう楽しさが、食への関心を高め、自信を芽生えさせるのです。また、パン作りの工程や食材名を書き込むワークシートも用意され、言葉を通じて食の理解を深める内容も含まれていました。

親子で感じる、つくる力と生きる力

このプログラムでは、子どもたちが主役となり、自らの手でパンを作ることで、「食べることは自分の体をつくる」という本質に自然と触れる機会がもたらされました。焼きたてのフォカッチャを見て、喜びのハイタッチを交わす親子。その光景は、何よりも貴重な体験の証となります。

作品を食べるという体験が“記憶”になる

このフォカッチャアートは、ただのパン作りではなく、自分の作品を最後に食べることで、作ることの達成感と食べる喜びが一体となり、強い思い出として心に残ります。食べることは、ただの行為ではなく、感じることや生きる力に繋がる重要な体験となるのです。

子どもたちはこのフォカッチャアートを通して、“食”の持つ力を心と体でしっかりと味わいました。