新しい大島紬の魅力
2025-02-06 15:39:25

伝統技術と環境への配慮が生み出す新たな大島紬の魅力とは

伝統技術と環境への配慮が生み出す新たな大島紬の魅力とは



2025年2月6日より、一般社団法人アップサイクルが新たに立ち上げたプロジェクト「アップサイクル大島紬」が販売開始となります。このプロジェクトは、使用後の紙資源や未利用の間伐材を再利用した紙糸と、鹿児島県奄美大島が誇る伝統工芸「大島紬」とのコラボレーションで実現しました。本記事では、このプロジェクトの背景や製品の魅力を深掘りします。

大島紬の伝統とその背景



大島紬は、1800年以前にその起源を持つ鹿児島県奄美大島の伝統的な織物です。長い歴史を持つこの織物は、工程数が30以上と非常に手間暇がかかり、一つの作品が完成するまでおよそ半年を要します。大島紬の特長は、緻密な絣模様、軽さ、暖かさ、しなやかさ、そして着崩れしにくい点にあります。まさに、ゴブラン織りやペルシャ絨毯と並ぶ世界三大織物の一つに数えられるクオリティです。

1970年代には全盛期を迎えましたが、近年は着物離れや後継者不足から市場規模が減少しています。そこで、アップサイクルプロジェクトが立ち上がり、伝統技術を守りながらも現代的な価値を生み出す試みが始まりました。

アップサイクル大島紬の魅力



この新しい「アップサイクル大島紬」では、経糸に大島紬の絹糸を用い、緯糸には紙糸を組み合わせています。これにより、絹ならではの光沢と紙糸の柔らかな手触りを持つユニークな生地が生まれました。生地に使用される紙糸は、使用済みの紙資源や間伐材を再利用したもので、環境に配慮したサステナブルな素材です。

さらに、絹糸の一部には、生産工程で余った残糸も使用されており、無駄のない製品を実現しています。このようにして作られたアップサイクル大島紬の製品は、多様なバッグの形で提供され、どれも独自の美しさを持っています。

伝統技法「泥染め」と自然の恵み



大島紬の染色には「泥染め」という伝統的な技法が用いられます。この技法では、奄美大島特有のシャリンバイ(テーチ木)を煮出した染料を使い、何度も染色を重ねて色合いを整えます。その後、奄美の泥と組み合わせることで、深みのある美しい色合いが生まれます。この手法は、奄美大島の自然の恵みを最大限に活かしたものであり、地球環境へのリスペクトが込められています。

商品情報と購入方法



主な商品


  • - グラニーバッグ(白大島紬):価格 20,000円(税込)
  • - グラニーバッグ(泥染め):価格 28,000円(税込)
  • - クラッチバッグ(泥染め):価格 28,000円(税込)
  • - ポシェット(泥染め):価格 28,000円(税込)
  • - トートバッグ(白大島紬):価格 15,000円(税込)

購入場所


これらの製品は、鹿児島市にある「PONGEE」という店舗で取り扱われており、またオンラインでも購入可能です。
オンラインストア:TSUMUGI公式サイト

まとめ



「アップサイクル大島紬」は、ただのバッグではなく、伝統技術と環境への配慮が融合した新しいライフスタイルの提案です。身に着けることで、私たちも地球環境への配慮を感じながら、伝統を次世代に繋げる一助となれるでしょう。ぜひ、この機会にサステナブルな美しさを手に取ってみてください。


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