愛の季節に気を付けたい！AIによるロマンス詐欺の脅威とは？

バレンタインデーを前にしたオンラインロマンスの危険性

愛が溢れるバレンタインデーやホワイトデーに向けて、多くの人々が新たな出会いを求める一方、注意すべき新たな脅威が存在します。それは、AIを悪用したロマンス詐欺です。オンラインデートの匿名性を利用し、詐欺師たちは巧妙な手口で多くの人々を狙っています。

オンラインデートの現状

最近のマカフィーの調査によると、アメリカでは62%、日本でも約29%の人々がマッチングアプリやSNSを通じてパートナーを探しているという結果が出ています。しかし、その中には詐欺師が混じっている可能性があるため、注意が必要です。特に男性は31%と、女性よりもオンラインデートを活用していることが見て取れます。若い世代が多く利用するアプリやSNSには、詐欺のリスクも潜んでいます。

AIとディープフェイクがもたらす新たな詐欺手口

テクノロジーの進化により、AIを利用したロマンス詐欺が急増しています。マカフィーの調査では、米国人の26%がマッチングアプリやSNSでAIチャットボットからのアプローチを経験したと回答しています。なんと76%が、AIを使用して恋愛関係を偽装し、被害者を操ることが容易であると考えているとのことです。これにより、詐欺師たちの手口はますます巧妙化しています。

さらに、彼らは有名人になりすまし、その信頼性を悪用して金銭や個人情報を奪おうとしています。実際、米国では被害者の33%が金銭を失い、セレブ詐欺の被害に遭った人々は1人あたり平均で約304,000円を失ったことが報告されています。

オンラインデートプラットフォームに潜む危険

マッチングアプリやSNSは、実際にロマンス詐欺に遭遇する可能性が高い場所となっています。調査によれば、マッチングアプリでの体験者は78%、SNSの利用者は72%が詐欺の被害を報告しています。日本においては、TinderやMatch、Instagramなどが人気の出会いの場ですが、それも詐欺師たちにとって巧妙な餌食と化しています。

詐欺師は、正規の出会い系サービスを偽装した詐欺サイトを作成し、個人情報や金銭を盗もうとするケースも多々あります。マカフィーの調査チームは11,000件の不正なアプリが存在することを確認しました。