土屋太鳳と升毅が名匠・佐々部清監督を追悼
日本の映画界に名を刻む名匠、佐々部清監督の没後5年を記念し、福岡で特別上映会が開催される。このイベント『ふくおか国際映画祭With Everyone』では、彼の代表作とも言える作品が上映されるだけでなく、土屋太鳳さんや升毅さんらが参加する対談イベントも用意されている。
佐々部清監督を偲ぶ
佐々部監督は、2020年に急逝されるまでに『半落ち』『八重子のハミング』など、多くの名作を生み出した。そしてヒューマンな視点で描かれる作品では、苦難に立ち向かう人々の姿を、温かい眼差しで捉えている。特に、福岡でも撮影が行われた彼の映画は、地元の人々にとって特別な意味を持っているため、今回のイベントは地域にとっても重要な取り組みだ。
特別上映される作品たち
イベントでは、二つの作品が上映される。第一日は『日輪の遺産』。この映画は、子どもたちの視点から描かれた戦争の悲劇をテーマにしている。深いメッセージを持ちつつ、子どもたちへの文化体験を促すものとして注目されている。26日には『約束のステージ』が上映され、夢を追いかける少女たちの奮闘を描く感動のドラマがスクリーンに戻ってくる。
土屋太鳳の特別な思い
土屋太鳳さんは、佐々部監督の作品に子ども時代に出演し、その経験から多くのことを学んだ女優。その後、成長した彼女は『約束のステージ』に主演し、監督の遺志を受け継ぐ形で自身のキャリアを築いてきた。イベント当日は、土屋さんが監督との思い出を語り、参加者と感動の瞬間を共有する予定だ。
升毅さんと野村展代さんも参加
さらに、升毅さんは晩年の佐々部監督の盟友として、このイベントに登場。彼は『八重子のハミング』での役柄を通じて、監督との深い信頼関係を築いた。作品には重要な役割で出演した彼の体験談も聞くことができるのは、ファンにとって大きな魅力。それに加えて、プロデューサーとして多くの作品をサポートした野村展代さんも参加することで、監督との関わりについて多角的に掘り下げる機会が提供される。
イベント概要
この特別上映会は、12月25日と26日の2日間にわたり、九州大学大橋キャンパスや九州電力みらいホールで行われる。各上映後には対談やトークイベントが行われ、監督の作品や人柄を振り返る貴重な時間も設けられている。最後には、土屋太鳳さんの初監督作品『Prelude』も特別上映され、彼女の新たな挑戦に触れる機会も。
監督の思い出とともに語られる名作たち、そしてゲストたちの経験が融合するこのイベントは、参加者全員にとって忘れられない一日となるに違いない。ぜひ、この機会に彼の作品を再確認し、名匠を追悼しよう。