新たに登場!ナース型アンドロイドのボイスバンク
音楽制作の新しい形を提案するヤマハ株式会社が、7月16日(水)に新たにリリースするボイスバンク『AI ナースロボ_タイプT』をご紹介します。これは、ヤマハの「VOCALOID6」と連動して動作する専用の音声合成ソフトウェアです。
「VOCALOID」とは?
「VOCALOID」は、2003年にヤマハが開発した、歌声合成技術を基にしたソフトウェアです。ユーザーが歌詞とメロディーを入力することで、楽曲のボーカルパートを制作できるという特性があります。実際の人間の声を元にした歌声データ「ボイスバンク」を使用することによって、さまざまな声で歌わせることが可能です。
2022年に発表された「VOCALOID6」では、AI技術を用いた新たな合成エンジンが搭載されており、これにより自然で豊かな表現が得られるようになっています。
ナース型アンドロイド「ナースロボ_タイプT」
今回リリースされる『AI ナースロボ_タイプT』は、イラストレーター松尾粥(捨て犬A)氏が手がけたキャラクターです。「ナースロボ」は、やさしい囁きのような声で歌い上げる新人医療ロボットとして人気を集めています。このボイスバンクでは、彼女のウィスパーボイスを忠実に再現し、さまざまな楽曲に新しい風を吹き込むことができるでしょう。
特徴的な機能
新しいボイスバンク『AI ナースロボ_タイプT』では、ウィスパーボイスの魅力を最大限に引き出すため、息成分の強さを調整する機能が実装されています。これにより、ささやくような歌声を合成しやすくなっています。また、「VOCALO CHANGER(ボカロチェンジャー)」という機能が追加されており、クリエイター自身の歌唱データをもとに、独自の歌い方を再現可能です。
加えて、日本語・英語・中国語のマルチリンガル機能に対応しているため、さまざまな言語での流暢な歌唱が可能となります。さらに、音楽制作ソフトとの連携により、音楽クリエイターはより自由に表現できます。
ご購入と価格について
『AI ナースロボ_タイプT』は、ボーカロイド公式ショップでのダウンロード購入が可能です。価格は11,000円(税抜)で、スタートパックにはVOCALOID6とボイスバンクがセットになった24,200円(税抜)となっています。
キャラクター情報とイラストレーター
ナースロボは、仕立てられた医療アシスタントとして「倉成町私立病院」に登場するキャラクターで、人気を誇ります。柔らかいデザインとウィスパーボイスが特徴的な彼女は、松尾粥氏の独特なイラストスタイルと相まって、多くのファンを持っています。
デモソングの紹介
また、『さよならアポトーシス』という楽曲は、このボイスバンクを使用したデモソングの一つです。サツキ氏作詞・作曲のこの楽曲では、ナースロボのウィスパーボイスがどのように歌声に取り入れられているかを実際に体験できます。
終わりに
『AI ナースロボ_タイプT』は、音楽を愛するすべてのクリエイターに新たなインスピレーションを与える存在となるでしょう。ぜひチェックしてみてください!