土と木の交鳴、白石陽一と船木智仁の二人展
2026年の春、アートとクラフトの新たな風景を体感できる貴重なイベントが、渋谷のTABAYA United Arrowsで開催されます。陶芸家の白石陽一さんと、木工作家の船木智仁さんによる二人展。この展覧会では、土と木、漆の異素材が交わり、それぞれの作家が生み出す魅力的な作品の数々をご紹介します。
展示内容
白石陽一さんは、自然に存在する土を用い、その特性を活かした作品を展開します。彼の代表的な技法「泥漿鋳込み」を用いることで、土の水分を吸収した石膏型上に繊細なテクスチャーが現れます。この技法によって生まれた器やオブジェには、例えば、行き場のない形を留めた一瞬の美しさや、自然の表現が見事に凝縮されています。特に注目すべきは、彼の白い器や墨流しの器です。これらは素材の特性を最大限に引き出し、視覚的にも感覚的にも私たちに訴えかけてきます。
一方、船木智仁さんの作品は、木の持つ温もりが感じられるもの。彼は「蒔地」という技法を駆使し、木地に漆を重ねることによって立体的な表現を実現しています。新作の白漆の作品や、砥粉を用いた凹凸のあるテクスチャーは、手仕事の温かみを感じさせ、造形に深みを与えています。彼の作品は、自然現象の中に人の手の温もりが加わることで、息を呑むような美しさを演出しています。
共同展示の魅力
この二人展では、異なる素材と技法を用いる作家たちが、どのように自然の美しさを具現化しているかを同時に体感できる点が最大の魅力。土の生成と木の削り出し、さらには漆のコーティングといった工程は、全て異なるアプローチから響きあい、それぞれの作品は「痕跡」として存在しています。
来場者は、白石さんと船木さんそれぞれの作品を通して、力強さと繊細さを兼ね備えた造形美を直接観賞することができ、自然と時間が生み出した形への新たな理解を深めることでしょう。
開催概要
- - 日程: 2026年3月19日(木) - 3月31日(火)
- - 時間: 12:00 - 20:00
- - オープニングパーティ: 3月19日(木) 17:00 – 19:00(入場自由)
- - 作家在廊日: 3月19日(木) 14:00 - 19:00 / 3月20日(金・祝) 14:00 - 17:00
- - 場所: TABAYA United Arrows 1F Gallery (〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-28-1)
プロフィール
pheno 白石陽一
陶芸家。1981年生まれ、福岡県出身。多治見市陶磁器意匠研究所を修了し、岐阜県瑞浪市での制作活動を行っています。Instagram:
@shiraishi41
船木智仁
木工作家。2015年に富山工業高校を卒業し、2021年に独立して「Tomohito Woodworks」を設立。富山県滑川市を拠点に活動しています。Instagram:
@tomohito_funaki
この展示会は、アートファンや、素材や手仕事に興味を持つすべての方々におすすめです。春の訪れとともに、ぜひお越しください。