日本の食文化を守り伝える、新たな挑戦
フジッコ株式会社が黒豆製品を通じて、和食文化の継承と普及啓発に向けた新たなCSR(企業の社会的責任)活動を展開しています。日本の食文化は、今や欧米化が進んでおり、さまざまな側面で危機に瀕しています。このような状況の中、フジッコは「5つの健康」を掲げ、日本の食文化の発展が社会全体にどのように寄与できるのかを考えています。
黒豆奉納式:伝統と地域文化の融合
今年12月に開催された「黒豆奉納式」は、江戸時代に篠山藩から徳川幕府に黒豆が献上されていた歴史を踏まえたイベントです。奉納式では、歴代の将軍が祀られる上野東照宮で、黒豆の新穀の豊穣を報告し、来年の豊作を祈願しました。このイベントは、黒豆の文化的価値を広めると同時に、地域の歴史も学ぶ機会となっています。
地域の名士と共に
今年の奉納式には、徳川家の第19代当主や俳優の松平健さんも出席し、イベントの重要性を再確認しました。特に、松平健さんによる「黒豆鞘とり」は、食育の観点からも注目されました。このような取り組みを通じて、若い世代にも黒豆と和食の魅力を伝えていきたいという想いがあります。
新CM:黒豆の文化的価値の訴求
さらに、フジッコは12月に放映予定の「丹波黒黒豆」のTVCMを新たに制作します。これまでの商品訴求中心の内容から、食育活動や和食文化の継承にフォーカスを当てた内容へとシフトします。この新CMは、単に商品を売るのではなく、黒豆市場全体を盛り上げ、和食文化を後世に伝える役割を果たすことを目指しています。
社会貢献活動の一環として
新CMの放映期間は2025年12月25日から31日で、首都圏や近畿圏を含む広いエリアで展開されます。この広告は日本の食文化の再活性化を通じて、現代人に短所とされる栄養素を効果的に摂取できる黒豆の価値を伝えることを狙いとしています。
フジッコの食育活動
フジッコは、黒豆を中心とした食育活動を10年以上にわたり行ってきました。具体的には、子どもたちが楽しく学べる「豆つかみゲーム」や「黒豆栽培体験」を実施してきました。コロナ禍の影響で一時中止となったものの、今年は「大阪・関西万博」で再開され、新たな世代に伝える取り組みを続けています。
教材開発による次世代へのアプローチ
2024年からは小学校向けの副教材の制作と配布を計画しており、最終的には2030年までに多くの小学生にリーチすることを目標としています。この取り組みは、黒豆や和食文化の普及を図る重要なステップとなります。
まとめ
フジッコの取り組みは、単なる商品販売にとどまらず、食育や和食文化の意義を再確認する機会を提供しています。黒豆を中心に、日本の食文化を次世代へと伝えることが、より豊かな社会づくりへとつながることでしょう。私たちもこの活動に関心を持ち、一緒に日本の心を守り伝えていきましょう。