ユニファーストが『踊る音符』を選出した理由とは?
ユニファースト株式会社は、2025年10月26日に開催された『シブヤフォント新作フォント&パターン発表会』において、4年連続で審査員として参加しました。今年は特に、のぞみ作業所が手がけた『踊る音符(Dancing Melody)』という作品が「ユニファースト賞」に選ばれ、その背景や制作プロセスについて深く掘り下げてみたいと思います。
1. シブヤフォントの独自性
シブヤフォントは、渋谷区の地域貢献と福祉を結びつけるための新しいアプローチとして注目されています。このプロジェクトでは、障がいのある方々が描いた文字や絵を基に、桑沢デザイン研究所の学生が協力して新たなフォントやパターンを制作。その売上の一部は障がい者支援事業所に還元されます。この試みは、地域社会と福祉、そしてデザインの新しい形を提示しています。
2. 作品『踊る音符』の魅力
受賞作品の『踊る音符』は、布とボンドを用いて音符の躍動感を表現した作品です。このアート作品は、ボンドで描かれた音符に布を組み合わせることによって、まるで音符が跳ね上がるかのような印象を与えます。制作には様々な素材が使われ、見た目にも楽しく、また触れた時の温かみを伝えます。これにより、見る人々に元気や楽しさを感じてもらうのが狙いです。
3. ユニファーストの理念と活動
ユニファーストは、経営理念として「五方よし」を掲げており、社員、取引先、地域社会、そして社会的弱者の幸せを探求しています。この理念を基に、障がい者の支援活動に積極的に関与しており、毎年このフォント発表会に参加することで、地域に貢献しています。今回の『踊る音符』の選出も、その理念の一環です。
4. チームワークの重要性
のぞみ作業所は、障がいのある方々が地域の中で安心して働けるように設計されている福祉施設です。アーティストやデザイナーが共に協力し、互いを尊重しながら作品を作り上げていく過程がとても印象的でした。デザイナーのホウさんがアーティストの感性を丁寧に引き出し、一つの形として完成させる様子は、ユニファーストが目指すものづくりの理念とも深く結びついています。
5. 今後の展望
ユニファーストは今後も、シブヤフォントのデザインを使ってお客様の「つくりたい」を実現し、障がい者が描いた作品を活用した商品開発を進めていきます。そうすることで、インクルーシブなデザインの価値を広め、より多くの人々に気づきを与えられることを願っています。
6. 企業の成長戦略
さらに、ユニファーストは「100億宣言企業」としての新たな一歩を踏み出しました。2035年には売上高100億円を目指しており、そのための施策や組織基盤を強化する取り組みがなされています。これからも新しい価値を提供し続けることが期待されます。
ユニファースト株式会社は、「つくりたい」をカタチにすることで社会に貢献し続ける企業として、ますますの成長が見込まれます。今後の活動に注目したいですね。