武蔵野大学での特別講座『土岐善麿新作能の世界』
令和6年度第43回土岐善麿記念公開講座が、2025年2月13日(木)に武蔵野大学武蔵野キャンパスの雪頂講堂で開催されます。この講座では、新作能「顕如」の一部上演や、土岐善麿の作品についての座談会が行われます。
イベントの詳細
公開講座は14:00からスタートし、参加は無料で申し込みも不要となっており、幅広い方々に門戸が開かれています。まず第1部では、新作能「顕如」の解説に続いて、間狂言や仕舞が披露されます。特に、山本東次郎氏が演じる狂言と、喜多流の佐々木多門氏、友枝真也氏による仕舞は見逃せません。
第2部では、馬場あき子氏と寺井龍哉氏の対談が行われ、土岐善麿の業績に関する深い理解が促進されることでしょう。また、座談会には土岐善麿の新作能に携わった教授陣が参加し、土岐の創作活動がどのように行われたのかを語ります。
新作能「顕如」について
新作能「顕如」は、顕如上人が織田信長の攻撃から本願寺を守るために奮闘した経緯を元にした作品です。この能は、前半部で重幸の亡霊が苦しむ姿を激しく表現し、後半には浄土真宗の教えに基づいて大乗仏教の歓喜を描き出します。この作品の特徴の一つは、冒頭で本願寺に仕える能力が登場し、顕如上人の法要が背景にあることを示唆する点です。
土岐善麿の偉業
土岐善麿は明治18年に誕生し、歌人や作詞家としても名を馳せましたが、彼の本業は国文学者としての活動です。特に彼が初めて新作能を手掛けたのは昭和15年のこと、その後も多くの新作能の執筆を続けました。また、土岐は男女の教育を平等に進めるべきとの信念を持ち、武蔵野女子大学(現:武蔵野大学)の初代主任教授としても名を馳せました。
さらに、土岐は有名な駅伝の創設者でもあり、彼の思想は今でも多くの人に影響を与えています。土岐善麿という偉大な作家が残した足跡を振り返ることができるこの講演会は、多くの人にとって貴重な体験になるでしょう。
参加方法と場所
この公開講座は2025年2月13日(木)14:00から17:00まで、武蔵野大学武蔵野キャンパスの雪頂講堂で行われます。入場は無料なので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。特に日本の伝統文化や能に関心のある方々には、見逃せないイベントとなっています。自分の知識を深め、日本の文化を再発見する機会として、この講座に参加してみてください。