新商品イノベーションの未来を探る「Mintel Most Innovative 2026」
2025年9月25日、ロンドンを本拠地とする市場調査会社、Mintelが「Mintel Most Innovative」アワード(以下、MMI)の第2回開催の発表を行い、日本国内での応募受付が始まりました。このグローバルな賞は、企業やブランドが持つ革新的な挑戦を称え、消費財業界に新たな基準を打ち立てることを目的としています。
イノベーションの現状と重要性
現在、消費財業界は重要な転換期を迎えています。Mintelの調査によると、2024年に世界で発売された消費財のうち、実際に「新商品」と呼べるものはわずか35%であり、この数値は過去30年で低下傾向にあります。このデータは、革新的な商品開発が求められる一方で、多くの企業が漸進的な改良に依存している現状を物語っています。新しい市場ニーズに応えるためには、より大胆なイノベーションが必要です。
消費者の期待
ジュリー・ライザー氏(Mintel グローバルリサーチ&インサイト部門プレジデント)は、若い世代、特にアルファ世代やZ世代、ミレニアル世代が新しい製品を試したいという強い意欲を持っていると述べました。これらの消費者は、ブランドに対して予測を超えるようなアイデアや商品を期待しています。消費者ニーズの変化とイノベーションが追いつかない現状は、業界にとって重要な課題となっています。
MMIが切り開く未来の可能性
MMIは、「真のイノベーション」とは何かを探求する舞台でもあります。このアワードでは、画期的な商品がどのように新たな基準を形成し、業界全体にインパクトを与えるかを示します。前回の受賞者たちは、各カテゴリーで大胆な取り組みを行い、顧客の期待を超える商品を生み出しました。
例を挙げると、ハーゲンダッツは乳製品とグルテンフリーの新しい形態である「Vanilla Bean Cultured Crème」を発売しました。また、Izzy の「ゼロ・ウェイスト Zero Waste Dew-Bomb Glowy Hydra Milk」は、持続可能性の基準を新たにしました。これらの製品は、業界の基準を再定義し、消費者の期待に応えることを目指しています。
過去の受賞企業の声
前回受賞した企業からは、喜びの声が寄せられています。美容・化粧品部門で受賞した花王株式会社は、自社の商品が評判を呼んだことに喜びを感じ、グローバル市場での展開についても触れました。また、森永乳業も、苦労して開発した商品が評価されたことに感謝し、選出されたことを誇りに思っていると語りました。
イノベーションを導く審査員
MMI2026では、業界の専門家やマーケティング関係者が審査員となり、受賞商品を選定します。決定された審査員には、INSEADのピエール・シャンドン教授や、様々なメディアの編集長が名を連ねています。これらの専門家の見識が新たなイノベーションの方向性を示すことでしょう。
参加の呼びかけ
消費財業界におけるイノベーションの未来を共に探求し、交流を深める場としてMMIは最適なプラットフォームです。画期的な製品を持つブランドはぜひ応募を検討し、共に新たなスタンダードを創り上げていきましょう。
応募詳細
MMI2026の詳細情報や応募については、
こちらからご確認ください。募集カテゴリーは「美容・化粧品」、「家庭用品」、「食品・飲料」の三つです。真のイノベーションを体現する商品をご質までお待ちしています。