伝統とストリートカルチャーが交差する「蒟蒻麻絲」麻ニットTシャツの魅力

滋賀県の湖東地域で、100年の歴史を誇る湖東繊維工業協同組合が手掛けた新しいブランド「蒟蒻麻絲（KONJAC LINEN）」。このブランドは、伝統的な麻織物技術と現代的なストリートカルチャーを融合させた革新的なプロダクトを提案しています。特に注目すべきは、彼らが開発した麻ニットTシャツです。

特徴1: 天然素材の息吹を感じる

このTシャツは、呼吸する天然素材「麻」と、特別な「コンニャク糊加工」を施した贅沢なデザイン。この組み合わせにより、麻の毛羽立ちを抑えた滑らかな肌触りを実現し、涼しさと快適さを存分に感じられる着心地を提供します。また、「ル・ポワン染め」の技法を使ったオリジナルの染色工程により、Tシャツには上質な光沢感が加わり、立体的な質感に仕上がっています。

特徴2: 自分だけの一着に

さらに、このTシャツの最大の魅力は温度や体温に反応して色が変わる型染め技法です。ストリートカルチャーをテーマにしたデザインが施されたこのTシャツは、職人が1枚1枚手作業で型染めを行うため、着る人それぞれに合わせた唯一無二の一着となります。これはまさに、身に着けるアートとも言えるでしょう。

地域に根ざす職人の技

湖東地域は、室町時代から麻織物の名産地として知られています。時代の変化と共に消費者のニーズも変わり、伝統的な技術が試練を迎えていますが、湖東繊維工業協同組合ではその技術を守ることの重要性を強く意識しています。このプロジェクトは、地域の豊かな技術と感性を融合させ、新たな価値を生み出そうという思いからスタートしました。

職人技の結晶

「蒟蒻麻絲」の制作には、いくつかの専門家が協力しています。たとえば、有限会社ユニフルは、こんにゃくを使用した糊付け加工を行い、冷涼感とシャリ感を引き出します。澤染工有限会社は独自の技法で麻の糸を染色し、自然な風合いと奥行きを際立たせる役割を担っています。また、株式会社おおまえでは、直感的なデザインの手捺染技術が取り入れられており、色が変化する驚きも提供しています。