六本木神社とジプシー・ジャズの出会い
東京の六本木に位置する天祖神社で、10月4日(土)に開催される特別な音楽イベントが多くの注目を集めています。この日、夕方16時から行われるのは、フランス生まれのジャズスタイル「ジプシー・ジャズ」のライブです。このイベントは、今回で3回目となり、多くの音楽ファンが楽しみにしています。
ジプシー・ジャズとは
ジプシー・ジャズ(通称:ジャズ・マヌーシュ)は、リズミカルなスウィングジャズであり、主にギターやバイオリン、ベースといった弦楽器によって演奏されます。このスタイルは、軽快の中にも深い哀愁が感じられる音色が特徴で、フランスの街角を思わせる生き生きとした音楽です。これまでテレビドラマや映画でも幅広く使用されており、私たちが無意識のうちに親しんでいる音楽でもあります。ジプシー・ジャズは、遊牧民とも言えるロマ民族の音楽文化から派生したもので、持ち運びが簡単な楽器によって奏でられてきた歴史があります。
山本大暉さんとジプシー・ジャズの出会い
今回のライブで演奏するのは、ギタリストの山本大暉(ヤマモトダイキ)さん。彼は中学時代に伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの演奏を偶然見つけ、その美しい旋律に深く影響を受けます。特にバイオリンの音色に伴うメランコリックな雰囲気が彼の心に響いたのだとか。
「ジプシー・ジャズは、聴くたびに心を揺さぶられる魅力があります。バイオリンが入ることで独特の深みが生まれるんです」と山本さんは語ります。この夢を抱き続け、彼は音楽活動をスタートし、現在はジプシー・ジャズ専門のギタリストとして名を馳せています。
脱サラして音楽の道へ
山本さんはキャリアの途中、安定した職業を捨て音楽に専念する決断をしました。今年6月には、フランスでのライブにも出演し、2025年には著名な「Festival Django Reinhardt」にも出演予定です。この夢が叶った瞬間には、観客からの大きな拍手が彼を迎えたことでしょう。
神道を学んだギタリスト
さらに彼は大学で神道文化を学んでおり、今回のライブの場でもある六本木天祖神社とのつながりがあります。先輩後輩の関係にある神社の権禰宜、小野さんからの演奏依頼がライブ開催の最初のきっかけとなったそうです。
「神社で演奏できることは特別な意味があります。聴いていただく方々に、パリの風が感じられれば嬉しいです」と山本さんは意気込みを語っています。11月にはボジョレー・ヌーボーの解禁もあるため、弦楽器の軽やかな響きを楽しみながら、神社の静かな空間で特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
イベントの詳細
このライブは、入場無料で、子供向けのぷち縁日や地元飲食店のフィッシュ&チップスを提供するキッチンカーも出店する予定です。音楽を楽しむついでに、食べ物を堪能することもできますよ。
イベント開催概要
- - イベント名: 竜土町お祭り広場 Gypsy Jazz Stage
- - 日時: 2025年10月4日(土)16時~
- - 会場: 六本木天祖神社
- - 出演者: 山本大暉(ギター)、北床宗太郎(バイオリン)、ニコラ・カレ(ギター)、阿部恭平(ベース)
六本木天祖神社について
南北朝時代の1384年に創建されたこの神社は、厄除けや交通安全のご利益があることで知られ、近隣の方々に親しまれています。現代においても多くの人々に訪れられ続けており、歴史の深さを感じる場所です。
都会の喧騒を離れ、神社での特別なライブを通じて、フランス発のジャズ音楽を体験し、至福の一時をぜひ楽しんでください。