がん患者のQOLを向上させる取り組み
株式会社アデランスは、国際的に展開するウィッグメーカーであり、毛髪や美容、健康、医療の分野で幅広い事業を行っています。今回、タイのがん患者支援の一環として、国立がんセンターと県立ブリラム病院に計100枚のウィッグを寄贈しました。この活動は、がんによる脱毛で悩む患者さんの心の支えとなることを目的にしています。
ウィッグ寄贈の背景
アデランスは、2012年から毎年ウィッグを寄贈してきましたが、2019年以降、COVID-19の影響で一時中断されていました。この度、感謝の気持ちを込めて再開した寄贈は、患者さんにとっても非常に意味のあるものです。ウィッグは、抗がん剤治療や放射線治療の影響で髪の毛が失われた方々の生活の質向上に寄与します。
寄贈式の様子
今年の寄贈は、8月22日に国立がんセンターで50枚、11月6日には県立ブリラム病院で50枚のウィッグを贈呈しました。寄贈式は、感染対策を遵守しつつ実施され、多くの医療関係者や患者から感謝の声が寄せられました。病院では、寄贈したウィッグの選定やカット、装着方法についてもアデランス・タイ社のスタッフが指導を行いました。
未来の展望
寄贈したウィッグは、ウィッグを必要とする患者さんがいる近隣の病院でも活用される予定です。アデランスは、ウィッグ製造のノウハウを活かしたCSR活動を今後も継続していく意向を示しています。特に、ブリラム病院では2024年に3,000人近くの新規がん患者が見込まれており、外見ケアの重要性が増しています。
医療現場からは、「ウィッグ寄贈によって、治療に伴う精神的な不安やストレスを緩和できる」との声が多く聞かれています。がん患者の方々が再び自信を持てるよう、アデランスは努めていきます。
医療関係者のコメント
国立がんセンターのナタクーン医師は、「医療用ウィッグが患者さんの大きな心の支えとなることを感謝しています。この取り組みは、患者さんとその家族に希望を与え、生活の質を向上させるものです」とコメントしています。また、県立ブリラム病院のプーワドン院長も、「ご寄贈いただき、心より感謝申し上げます。寄贈いただいたウィッグは、目的に沿ってしっかりと活用させていただきます」と述べています。
アデランスの幅広い活動
アデランスは「Everything for a smile(すべては笑顔のために)」をコーポレートスローガンに掲げ、グローバルに支援活動を展開しています。今後も社会に笑顔の輪を広げるべく、CSR活動を強化し、夢と感動を提供し続けることを目指しています。ウィッグの寄贈を通じて、多くのがん患者さんの心に寄り添い、希望の光となることでしょう。