SNS型投資・ロマンス詐欺の現状と防止策
最近、SNSを通じて発生する投資詐欺やロマンス詐欺が急増しています。その背景には、特に若い世代のSNS利用が広がり、危険なメッセージが日常的に受信される状況が影響しています。この問題に対処するため、特別防犯支援官の城島茂氏が埼玉県のイオンモール与野で行った講話が注目を集めています。
増加する被害とその影響
令和6年のデータによると、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺の被害総額は驚くべき1268億円に上り、これは深刻な社会問題として取り上げられています。城島支援官は特に「SNS型投資詐欺」は、見知らぬ相手からのダイレクトメッセージを起点としており、不正なアプリのダウンロードを促すことが多いと警告しました。
「投資に『絶対』はありません。甘い言葉には裏があると常に意識してほしい」と呼びかけ、実際に投資を勧められた場合にどのように行動すべきかを伝えました。また、「恋愛感情や温かい関係を利用するロマンス詐欺も同様に、ルールを守って行動することが重要です。」とも述べています。
防犯対策の第一歩
城島支援官は、まずはSNSの受信設定を見直すよう参加者に指導しました。「知らない人からのメッセージを受信しないように設定を変更することは、最初の防御策です。」とアドバイスしました。私たち自身が意識的に行動することで、詐欺被害を未然に防ぐことが可能です。
家族間の絆を強化
また、支援官は、家族や友人とのコミュニケーションの重要性についても強調しました。「お金の話をする際は、信頼できる周囲の人に相談しましょう。SNS型詐欺は、自分では気づかないうちに進行することが多いです」と警告し、地域の絆を大切にすることを提唱しました。
今後の期待
2025年2月18日には、全国47都道府県で「オレオレ詐欺47~家族の絆作戦」として、特殊詐欺防止のイベントが行われます。城島支援官の今後の啓発活動にも期待が寄せられています。私たち一人一人が警戒心を持ち、周囲と協力しながら、このような詐欺から自分自身を守りましょう。
危険に対する理解を深め、家族や友人とともに安全なSNS利用を心がけていくことが、将来の詐欺被害防止につながります。