Z世代とミレニアル世代があえて習い始めた楽器とは
最近、音楽メディア「Music Diversity」を運営する株式会社inoteによる調査が公開され、10代後半から40代前半の男女300名が対象とされた。この調査では、特にデジタルネイティブ世代における楽器の選択理由やその学習方法、メンタルヘルスに与える影響がテーマとなった。
人気の楽器とその選択理由
調査の結果、最も選ばれた楽器は「ピアノ」で、全体の34%を占めた。次いで「アコースティックギター」が17%、「エレキギター」が10%と続いている。ピアノが選ばれる理由は、自宅での練習がしやすく、電子ピアノの価格も手頃であるため、幅広い層が手に取りやすいという点にある。また、ギター系の楽器も根強い人気を誇っており、アコースティックギターとエレキギターを合わせると27%に達する。
興味深いことに、楽器を始めるきっかけには「昔やっていた楽器の再挑戦」が多く挙げられ、これが全体の26.7%を占めた。一方で、YouTubeやTikTokなどのSNSでの演奏動画が影響を及ぼし、多くの人が新たな楽器を始めるきっかけにもなっている。特に、自宅で過ごす時間が増えたことや好きなアーティストからの影響も、楽器演奏を始めるきっかけとして挙げられた。
新しい学習方法は独学スタイル
楽器の練習方法について尋ねたところ、60.7%が「YouTubeなどの動画を見ながら独学」と回答した。伝統的な音楽教室に通うというスタイルから脱却し、多くの人が無料で質の高い教材にアクセスし、新しいスタイルで学んでいることが明らかになった。教室に通う人は約18%、専用アプリやゲームを使って練習する層もわずか6.3%に留まる。
このことからも、楽器学習のハードルが下がっており、デジタル環境の恩恵を受けていることが伺える。特に、独学スタイルが好まれることは、自由な時間に自分のペースで学ぶことができるという気軽さから来ているのだ。
楽器がもたらしたメンタルへの良い影響
楽器を始めることで得られるポジティブな効果も無視できない。調査結果によると、楽器を始めたことで「ストレスが減った」と感じた人は29.7%、「自己肯定感が上がった」と回答した人は22.0%にのぼる。これにより、楽器演奏がメンタルヘルスに良い影響を与えることが実証されている。
特に完成度が上がることで「できなかったことができるようになる」という達成感が、自己肯定感を向上させているのだ。楽器演奏は没頭できる趣味としても機能し、日常生活のストレス解消に貢献していると言える。
まとめ
本調査は、特に若い世代がどのように楽器を選び、どのように学ぶのかを浮き彫りにした。デジタルツールが提供する便利さと自由、そして過去の経験への「リベンジ」が、現代の楽器演奏に新たな風を吹き込んでいる。これからも、音楽の力が多くの人の心に響き続けることを願いたい。
調査の詳細や他の楽器についての情報は、
Music Diversityの公式ページからも確認できます。音楽を始めたい方や、楽器選びに迷っている方はぜひチェックしてみてください。