ロッテホールディングスがLGBTQ+の取り組みで評価
株式会社ロッテホールディングスが、LGBTQ+への取り組みで「PRIDE指標2025」において最高評価の「ゴールド」を受賞したことを発表しました。この受賞は、同社が性の多様性を尊重し、すべての従業員が快適に働ける環境を提供する努力の結果です。
DEIを経営戦略に
ロッテグループは、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)を経営戦略の一環とし、多様な従業員の価値を活かしてイノベーションを生み出すことを目指しています。この考え方に基づき、LGBTQ+を含む性的マイノリティへの支援を強化しています。
受賞に至る多様な取り組み
受賞は、同社の「同性パートナーシップ制度」や啓発活動、社外コミュニティとの連携が評価された結果です。具体的には、次のような項目があげられます。
1. 行動宣言の明文化
ロッテグループは、会社の「人権方針」や「行動憲章」において、「性的規範に基づく差別を禁止」という明確な方針を掲げています。このアプローチは、従業員が安心して働ける基盤を築くための重要な第一歩です。
2. ALLYコミュニティの形成
ロッテでは、LGBTQ+を支援する「ALLY」コミュニティを形成し、登録者数は300名を超えました。これは、従業員が互いに理解し支援し合うネットワークの構築を促進しています。
3. 啓発活動を推進
2025年には、トランスジェンダーの視点で描かれた短編映画を上映するイベントが開催され、参加者はトークを通じて実際の課題を理解する機会を得ました。また、オリジナルの「社員証ホルダー」を制作し、ALLYの存在を可視化しています。
4. 同性パートナーシップ制度の実施
2024年度からは、同性のパートナーも“配偶者”として扱い、さまざまな福利厚生を利用できる制度が導入されます。このように、具体的な制度を用意することで、全ての従業員が安心して利用できる環境を提供しています。
5. 社会貢献活動の実施
ロッテは、2025年の「東京プライドパレード」に参加し、LGBTQ+の権利を支持する姿勢を示しました。また、食品企業6社によるDEIフォーラムを通じて、多様性の重要性についての理解を深めるためのトークイベントも行われました。
未来に向けた展望
ロッテグループは、今後もDEIを推進し続け、全ての従業員が自分らしい姿で活躍できるような環境づくりに注力していくとしています。これにより、イノベーションを生み出すだけでなく、より多様で包括的な社会の実現を目指しています。支援活動はこれからも進化を続け、企業としての責任を果たしていくことでしょう。