牛用飼料の未来
2025-03-14 09:41:07

酪農の未来を切り拓く!革新飼料「元気森森®」の実証結果

酪農の未来を切り拓く!革新飼料「元気森森®」の実証結果



酪農王国株式会社は、静岡県フードテック・ヘルステックビジネス創出支援事業、株式会社スペックホルダー、そして日本製紙株式会社と協力し、牛用革新飼料「元気森森®」の実証実験を実施しました。これにより、乳量や乳脂肪率の向上、加えて牛の健康状態改善も確認され、持続可能な酪農経営への新たな道が開かれました。

背景と目的



日本の酪農業は、飼料価格の高騰や輸入依存、経営基盤の脆弱化、さらには担い手不足といった重大な課題に直面しています。しかし、静岡県東部の「丹那牛乳」は、地域資源を活かしながら国内の酪農業の発展に貢献してきました。酪農王国株式会社は1997年から、地域の酪農文化を次世代に継承し、有機農業を推進するための体験型施設「オラッチェ」を展開し、革新と伝統の融合を図っています。

今回の実証実験は、地域の酪農家と連携し、乳質改善を通じて持続的な酪農モデルの構築を目指した重要な取り組みでした。

実証実験の詳細と成果



この実験は、2022年10月から2023年9月にかけて実施され、各種指標を基にその成果が評価されました。

  • - 乳量の向上
- 給餌前の平均乳量は29.4kg/日でしたが、給餌後は30.1 kg/日と約0.7 kgの増加が見られました。

  • - 乳脂肪率の改善
- 給餌前の乳脂肪率は3.79%ですが、給餌後には3.96%に達し、製品の味わいやコクの向上が確認されました。

この結果は、酪農における持続可能な経営の基盤を築き、地域文化の継承にも寄与することが期待されています。特に、牛たちの健康状態が改善されたことは、酪農経営の安定にもつながります。

今後の展開



今後、酪農王国株式会社は技術の最適化と普及拡大に取り組む予定です。校正された情報をもとに飼料配合を改良し、実証実験をさらに展開していきます。また、産学官が連携を強化し、持続可能な酪農モデルを全国に広めるとともに、丹那地域の経済発展に貢献することを目指します。

関係者の声



西村悟代表取締役社長

「今回の実証実験を通じて、牛たちの健康が改善され、乳量や乳脂肪率が向上しました。この成果により、持続可能な酪農経営と地域文化の継承に向けた新たなモデルが確立できることに確信を持っています。」

松岡孝・日本製紙株式会社バイオマスマテリアル事業推進本部長代理

「私たちの先端技術を用いた『元気森森®』の効果が乳質改善に寄与した結果、環境への負荷を減らしつつ、経済性も確保できました。今後も技術革新に注力します。」

大野泰敬・株式会社スペックホルダー代表取締役

「日本の畜産業は多くの課題に直面しています。特に原材料が国外に依存している現状は供給の安定性を脅かしています。今回の取り組みはその解決の第一歩であり、今後全国での検証と実践が期待されます。」

会社概要



酪農王国株式会社
所在地:静岡県田方郡函南町丹那349-1
代表者:西村 悟
事業内容:乳製品製造、観光牧場運営、地域循環型農業

株式会社スペックホルダー
所在地:東京都千代田区丸の内2-2-1-6F
代表者:大野泰敬
事業内容:新規事業開発支援、戦略コンサルティング、地方創生・企業連携支援

お問い合わせ先



  • - 酪農王国株式会社
TEL:055-974-4192
Email:info@oratche.com

  • - 株式会社スペックホルダー
Email:shinji.takahashi@specholder.jp



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