マイナンバーカードによるチケット不正転売防止の新たな試み
2025年、ライブイベントにおけるチケット不正転売の問題解決を目指し、マイナンバーカードを活用した実証実験が始まります。この取り組みは、株式会社ドリームインキュベータ(DI)がデジタル庁の委託を受け、playground株式会社の技術を基に実施されるもので、具体的には人気のアイドルグループ「モーニング娘。'25」のバースデーイベントや「Hello! Project ひなフェス 2025」で行われる予定です。
実施イベントと目的
実証実験は、2025年3月21日に開催される「モーニング娘。'25 小田さくらバースデーイベント ~さくらのしらべ14~」、そして3月29日・30日の「Hello! Project ひなフェス 2025」で行われます。この実験の主な目的は、マイナンバーカードを利用した本人確認を通じて、チケットの不正転売を防止することです。また、会場での入場時にデジタル認証を活用し、業務の効率化を図ることも狙いとしています。
特に、ファンクラブサービスにおいてプレミアムな体験を提供するための新たな活用方法についても検証されるので、ファンにとっても注目の試みとなります。
実証実験の進行方法
すでに数回の興行イベントを経て、マイナンバーカードの活用についての知見を得ているDIは、今回の実証実験で数千人に及ぶ認証人数を見込んでいます。具体的には、チケットサイトとデジタル庁が共同開発したデジタル認証アプリを連動させることで、以下の検証ポイントが定められています:
- - 複数アカウントによるチケットの大量購入や高額転売の防止効果
- - 会場入場時のデジタル確認による業務の利便性向上
- - ファンクラブにおけるプレミアム体験の提供可能性
- - 認証プロセスにおけるユーザー体験の質向上
チケット販売における詳細
チケットの販売スケジュールも設定されており、「Hello! Project ひなフェス 2025」の特典付きチケットは2025年1月29日からの先行受付、また「モーニング娘。'25」の誕生日イベントの特典付きチケットは抽選販売として2月3日から開始される予定です。
チケット購入者はマイナンバーカードによる本人確認を受けることで、安心してイベントを楽しむことができる環境が整うこととなります。入場時には顔認証技術を用いて本人確認が行われ、不正な転売や不正入場を防ぐ効果が期待されています。
期待される効果と今後の展望
この実証実験は、ライブイベントのチケット不正転売問題にとって重要なステップとなります。ファン、主催者、アーティストなど、すべての関係者にとって実効性のある対策が求められる中で、マイナンバーカードと顔認証を組み合わせたシステムは新たな可能性を示唆しています。今後のイベント運営やチケット販売における効率化と安全性の向上が期待されるため、多くのファンにとって新たな楽しみ方が提供されることでしょう。
安全で快適なエンターテインメント体験が実現することを信じて、今後の動向を見守りましょう。