アーティストとファンをつなぐ革新のプラットフォーム「U Dom」
株式会社ユートニックは2023年、アーティストとファンを有効に結びつけるオールインワンファンダムプラットフォーム「U Dom」を正式にリリースし、その後わずか2年でユーザー数が30万人を突破するという急成長を遂げました。そして、2024年にはシリーズAラウンドとして総額5.2億円の資金調達を行い、累計資金調達額が8.5億円に達しました。
成長の背景
「U Dom」は、ファンビジネスに必要な機能を360度にわたって提供するプラットフォームであり、アーティストとそのファンとのより良い関係構築を促すことが目的です。サービス開始から2年で、アーティストへの還元金額も累計10億円を超すなど、数字で見る成長も注目に値します。
今回の資金調達は、主に2つの戦略的な進化に支えられています。まずは、ファンの活動データを最大限に活用し、新たなファンダムマーケティングモデルの構築を目指すこと。そして、収益予測や信用スコアを活用したFintechソリューションの開発によって、クリエイターの資金へのアクセスを広げることです。これにより、ユートニックは業界内での立ち位置を確立し、さらなる成長を無理なく遂げていく準備を整えています。
投資家からの期待と支持
多くの著名な投資家がユートニックのビジョンに共感し、資金を提供しています。千葉道場ファンドの石井様は、アーティストがより音楽活動に専念できる環境を求め、そのニーズを満たす「U Dom」の実用性を評価しています。また、博報堂DYベンチャーズの漆山様は、「U Dom」が双方向のファンとアーティストの熱狂を循環させ、結果的に新たな表現文化の創出に貢献すると期待を寄せています。
さらに、GOLDEN EGG Venturesの三村様は、ユートニックが市場で非常にユニークな地位を確立する可能性を秘めている点を強調し、経営チームの実行力を高く評価しています。
プラットフォームの機能
「U Dom」では、メンバーシップやチケット販売、グッズ販売、ライブストリーミングなど多岐にわたる機能が揃っており、ファンにとって魅力的な体験を提供します。また、NFTやデジタルコンテンツも取り入れ、今後は一元的に蓄積されたファンのデータを元に、スーパーファンへの1to1マーケティングにも挑戦する予定です。
経営陣の想い
共同代表の常田俊太郎氏と今井祐輝氏は、クリエイターの活動を支えるプラットフォームの重要性を実感し、持続可能な関係性の構築に取り組んでいます。特に代表の今井氏は、自身の音楽の経験から「エンタメは人々の心を救う力がある」と信じ、その実体験を基にしたサービスの提供を実現していくと語っています。
ユートニックは今後も、アーティストとファンの関係性をさらに豊かにするため、プロダクト機能の深化と新たなファイナンスモデルの確立に取り組んでいきます。未来に向けた大きな一歩を踏み出し、クリエイティブな価値を生み出すプラットフォームとしての進化を期待したいところです。