渡辺えりが手掛ける新演出『少女仮面』とは
2025年6月、伝説の戯曲『少女仮面』が新たに舞台に登場します。この作品は1969年に唐十郎によって書かれ、数々の名演が触れられてきた傑作です。演出は、今もなお演劇界で存在感を示し続ける渡辺えりが担当します。
唐十郎と渡辺えりの出会い
唐十郎はその作品と表現の独創性から、アングラ演劇の巨星として名を馳せてきました。彼の作品に出演してきた渡辺は、これまでに多くの影響を受け、その魅力を受け継いできた存在です。2024年に逝去した唐十郎に捧げるこの公演は、彼との深い絆を再確認する機会でもあります。
新たなキャストが織り成す舞台
今回の『少女仮面』には、多彩なキャストが参加します。大鶴佐助や土屋佑壱、吉田裕貴など、確かな演技力を持つ俳優たちが揃い、観客に新たな体験を提供します。さらに、春日野が憧れた甘粕大尉役を日替わりのゲストが演じることで、毎回異なる新たな解釈が生まれることにも期待が高まります。
渡辺えりの演出意図
古稀を迎えた渡辺は、42年前に演じた『少女仮面』の春日野八千代役を振り返りながら、今の自分にしかできない表現を模索しています。彼女の心には、唐十郎が叶えたかった平和への祈りと永遠の舞台への夢が息づいています。この舞台を通じて自らの原点を見つめ直し、更なる高みを目指しています。
劇中歌と生演奏の魅力
また、今回の公演では小室等の名曲を取り入れ、三味線やチェロ、バイオリンの生演奏が織り成す美しい音楽にも注目です。劇中の雰囲気をより一層引き立て、観客の耳を楽しませることでしょう。
あらすじに見る深いテーマ
物語は、地下喫茶「肉体」を舞台に展開します。春日野八千代は、待ちわびる相手役との緊迫した日々を描いています。劇中では、愛や欲望、精神の葛藤が絡み合い、登場人物たちの運命が交差します。果たして、彼らが辿り着く先に待っているのは何なのか。観客の皆さんには、これらのテーマを深く味わっていただけることでしょう。
公演情報
公演タイトルは『少女仮面』。作は唐十郎、演出は渡辺えり。出演者は多彩で、主なキャストには、渡辺えり、大鶴佐助、吉田裕貴などが名を連ねます。
- - 日程: 2025年6月11日(水)〜6月22日(日)
- - 劇場: ザ・スズナリ
- - チケット料金: 一般 ¥8,000 / U-30当日引換券 ¥5,000(全席指定・税込)
一般販売は2025年4月26日(土)10:00から開始されます。先行販売も行われるため、詳細は公式サイトをご覧ください。
公式サイト
演劇『少女仮面』、ぜひご期待ください!