カワダロボティクスが新たな取り組みを発表
カワダロボティクス株式会社は、自社のヒト型ロボット「NEXTAGE」に、衝突検出システム「NX-CDS」を新たに導入すると発表しました。このシステムは、食品製造業を中心とした幅広い分野での安全性を高めることを目的としています。特に、人手不足が深刻化している食品製造業では、ロボットの導入が遅れているのが現状です。この新しい安全機能により、作業現場でのロボットの利用がより安心できるものになるでしょう。
衝突検出システム「NX-CDS」とは何か
衝突検出システム「NX-CDS」は、NEXTAGEシリーズの腰軸に取り付けられます。この装置は、ロボットが何かに接触した際に即座に動作を停止する機能を持っており、万全の準備がなされることで作業現場の安全性を一層強化します。ロボットのアーム部分が物体に接触した場合、すぐに停止することで、大きな事故を防ぐことが可能です。
このシステムは、80W以下の低出力アクチュエータを使用しており、適切なリスクアセスメントのもと、防護柵を設けずに安全に使用できる構造となっています。この追加機能により、今まで以上に安心して利用できるロボットとして期待されています。
食品製造業における導入の意義
食品製造業においては、作業の衛生面や安全性が一層求められるため、ロボットの導入が敬遠されることが多くありました。しかし、「NX-CDS」の導入により、作業者はロボットの操作に対する不安を軽減できることが見込まれています。特にロボットに慣れていない作業現場では、この安全機能が非常に重要な役割を果たすでしょう。
主な特長と利点
1.
迅速な反応: システムは、100%の動作中でも接触を検知すると即座に停止します。
2.
柔軟な対応: 高リスクな特定の動作にこの機能を適用することができます。
3.
簡単な設定: 動作プログラム「NxProduction」に簡単に追加可能で、必要な動作にだけこの安全機能を組み込むことができます。
これにより、ロボットの運用がこれまで以上にスムーズになり、作業の生産性向上にも寄与することでしょう。
今後の展望
カワダロボティクスでは、食品製造業にとっての重要なニーズに応えられるよう、ロボット製品の開発を進めているのみならず、ロボット派遣サービスにも力を入れています。通常ではロボット導入が難しい事業者に対しても、その利用を促進するための取り組みを行っています。人手不足に悩む企業にぜひご連絡をいただき、安全かつ効率的なロボット利用を実現していただきたいと考えています。
今後もカワダロボティクスは、安全性を追求しながらも使いやすさを兼ね備えたロボット開発に努めてまいります。