伊藤ハム米久ホールディングス、資金調達の新たな一歩
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社(以下、伊藤ハム)は、三菱UFJ銀行との協力により、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが策定した「ポジティブ・インパクト・ファイナンス フレームワーク」に基づき、大規模な資金調達を実施しました。この取り組みは、企業が持続可能な発展を目指す中で、初めての試みとなります。
ポジティブ・インパクト・ファイナンスとは?
ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)とは、持続可能な開発の3つの側面、すなわち経済、環境、社会においてマイナスの影響を適切に特定し、軽減することを基本とします。また、これらの側面のうち最低1つにおいてプラスの貢献をすることも重視します。伊藤ハムは、このPIFを用いて資金を調達することで、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営を金融面から支援し、さらには持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
企業理念とサステナビリティの重要性
伊藤ハムは、グループ理念「私たちは事業を通じて、健やかで豊かな社会の実現に貢献します」に従って、サステナビリティを企業活動の根本に置いています。2021年には、社会課題をマテリアリティとして特定し、その解決に向けて具体的な戦略を策定しました。これに基づいて、2035年に向けた長期経営戦略も進行中で、サステナビリティを持続的な成長の基盤と位置付けています。
具体的な取組みと評価基準
今回の資金調達においては、伊藤ハムのマテリアリティへの取り組みを中心に、事業内容や重要課題に基づいた目標(KPI)が設定されています。このフレームワークには評価基準や体制が規定されており、株式会社日本格付研究所(JCR)からポジティブ・インパクト金融原則に適合しているとの第三者評価を得ています。
資金調達の概要
- - 実行日: 2025年3月28日
- - 契約形態: シンジケーション方式タームローン
- - アレンジャー・エージェント: 株式会社三菱UFJ銀行
- - 組成総額: 200億円
この取り組みは、伊藤ハムにとって持続可能なビジネスモデルを構築するための重要なステップであり、今後も持続可能な開発に向けた貢献を続けていくことでしょう。
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このように、企業は新たな資金調達方法を模索しながら、社会に貢献する姿勢を強めています。今後の活動にも期待が寄せられます。