大丸松坂屋のオリジナルギフトブランドが新たに誕生
日本各地に店舗を展開する大丸・松坂屋百貨店が、地元の素材を活かしたオリジナルギフトブランド「星と南風(かぜ)」を立ち上げています。このブランドは、地域の人々やその土地に寄り添い、社会貢献に向けた「Think LOCAL」を掲げた取り組みの一環です。今年の夏の贈り物として、新たに高知県の清流仁淀川上流域で栽培された沢渡茶を使用した水羊羹、「さわたり茶潤羹(うるるかん)」が発売されました。
商品の紹介と開発の背後にある思い
この商品の報告は2025年5月28日、高知県庁にて行われました。大丸松坂屋の担当者と、沢渡茶を生産する株式会社ビバ沢渡の社長、岸本憲明氏が出席し、商品開発に至る経緯を人々に伝えました。今回の取り組みは昨年のお中元・お歳暮において高知の産品特集が好評を博したことから始まったものです。特に、ECサイトを通じて高知県外からの需要が非常に高く、全国的に高知県の魅力を感じてもらう契機になったのです。
第一弾として販売した四万十栗を使用した「しまんと蜜和栗」は、用意された数量が完売するほどの大人気でした。この成功をもとに、さらなる展開として今回の水羊羹が誕生しました。
さわたり茶潤羹(うるるかん)の魅力
「さわたり茶潤羹」は、仁淀川流域の沢渡茶を贅沢に使ったスイーツです。大丸松坂屋のギフト担当マネジャー渡邉博文氏によると、この水羊羹は自然の恵みを活かした味わいが特徴で、全国の人々に高知の魅力を伝えるために作られました。
商品には煎茶とほうじ茶の2種類が用意されており、どちらも爽やかな喉越しを楽しむことができます。岸本社長は、商品の発表にあたって、観光地としても注目の仁淀川町を訪れるきっかけになってほしいとの想いを語っています。
試食や今後の取り組み
実際に商品を試食した高知県産業振興推進部の部長である濱田美和子様は、「煎茶は甘さとすっきりさが調和した味わいで、ほうじ茶は香ばしく深みがある」と絶賛。さらに、商品名にもある「潤羹」という表現について、爽やかなのど越しが特徴的であると感想を述べました。
また、高知大丸の社長、小島尚氏は、6月11日に新たに開設されるギフトセンターで本商品を取り扱うことを明言。ギフトとしてだけでなく、自分自身へのご褒美としても購入して欲しいと呼びかけています。
目指すはさらなる商品開発
大丸松坂屋は今後も「星と南風」ブランドを強化し、新商品を開発していく計画です。8月6日から8月19日には、大丸東京店で高知の魅力を伝えるイベントも開催予定で、多くの人々に高知の良さを発信する機会を作っています。
継続的に地域の特産物を活かした商品を提案し、全国の皆さんに新しい「おいしさ」と「美しさ」を楽しんでもらうことがこのブランドの目的です。
暑い夏にぴったりの爽やかな水羊羹、ぜひ一度味わってみてください!