ダブレット2026年春夏コレクションが切り拓くサステナブルファッションの未来
ダブレットが2026年の春夏コレクションで、注目のサステナブル素材「BANANA CLOTH」を採用しました。この素材は、MNインターファッション株式会社によって開発されたもので、廃棄されるバナナの茎から生まれる天然繊維です。不必要な水や農薬、肥料を使用せずに作られるこの素材は、環境に配慮したファッションを実現しています。
コレクションのテーマとデザイン
2025年6月29日に行われたパリ・ファッション・ウィークで発表されたこのコレクションは、「いただきます」という日本語に込められた自然や命への感謝をテーマにしています。特に、食材をモチーフにしたデザインが目を引き、その中にはバナナの皮を模したドレスがありました。外皮の風合いを再現したレイヤーや、ジッパーで皮をむくような遊び心ある演出が観客の注目を集めました。
コレクションの会場は、干し草が敷き詰められ、まるで農場のような雰囲気を醸し出しています。この演出は、テーマに合った印象的な空間を作り出しました。また、コレクションでは、漁網のアップサイクルや魚革、卵殻繊維など、環境に優しい新素材が多く使用され、視覚的にも技術的にも魅力的な内容となっています。
BANANA CLOTHの特徴
「BANANA CLOTH」は、1本のバナナの茎から約500〜750gの繊維を抽出でき、廃棄物を再利用することで、雇用機会の創出や衛生環境の改善にも寄与しています。この素材は、これまでの「栽培して作る」天然繊維とは異なり、「すでにあるものを活かす」アプローチを取っている点が特長です。サステナブルファッションが求められる今、この素材の登場は大きな意味を持ちます。
ブランド紹介:ダブレット
ダブレットは、デザイナーの井野将之によって2012年に設立された東京発のファッションブランドです。「違和感のある日常着」をコンセプトにしており、高度な刺繍技術や遊び心溢れるディテールが特徴です。ダブレットは2018年に「LVMHヤングファッションデザイナープライズ」のグランプリを受賞するなど、国内外で高い評価を受けています。
2026年春夏コレクションの意義
ダブレットの2026年春夏コレクションは、サステナブルな素材を用いた新たなファッションの可能性を示すものであり、私たちに自然との繋がりを再確認させてくれます。これからのファッションがどのように進化していくのか、その一端を垣間見せてくれるコレクションでした。ファッションがもはや単なる装飾品ではなく、環境への配慮や感謝の意を表現する手段であることを、私たちに気付かせてくれるダブレットの挑戦に注目です。
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