キユーピーが環境に優しい再生PETボトルを採用
キユーピー株式会社は、このたび380mlサイズの市販用ドレッシング全10品において、100%再生PET樹脂ボトルの導入を発表しました。これは、企業として持続可能性を重視し、環境に配慮した製品作りを進める一環であり、特にプラスチック使用量を削減するための大きなステップとなります。
再生PETボトルの導入背景
最近では、飲料メーカーを中心に再生PET樹脂を使用したボトルの採用が増加しています。キユーピーも、数年前から他の食品企業と共同で安全に再生PETを用いたボトルの製造と使用できるよう、研究を重ねてきました。これにより、油や酢などを含む調味料でも安全に利用できる再生PETボトルが開発されました。
これまでにも、テイスティや機能性表示食品のドレッシングにおいて再生PET100%ボトルを導入しており、その成功を受けて、ついに380mlサイズの切り替えに至ったのです。
プラスチック削減の成果
380mlサイズのドレッシングボトルの切り替えにより、年間約1,600トンのプラスチック使用量を削減できる見込みです。これはキユーピーが実施した過去の取り組みの中でも最大規模の削減にあたります。また、出荷本数が多い380ml製品を再生PETボトルに切り替えることで、持続可能な社会に大きな影響を与えることが期待されます。
切り替えた製品には、独自のecoラベルが付され、消費者に環境に配慮した選択肢であることをアピールしていきます。
サステナビリティへのコミットメント
キユーピーは「2030年度までにプラスチック排出量削減率30%以上(2018年度比)」という明確なサステナビリティ目標を掲げています。380mlのドレッシング全10品が再生PETボトルに切り替わることで、目標達成に大きく寄与することになります。また、2024年には日清オイリオグループと協力し、使用済み油付きPETボトル回収の実証実験を行う計画です。
この取り組みにより、将来的には油を使用した商品でもリサイクル可能な社会を目指し、循環型社会への道を切り開いていくつもりです。
消費者への期待
環境に配慮した製品作りは、消費者の選択にも大きく影響します。キユーピーの再生PETボトル導入は、多くの人々に環境問題への意識を高め、自らの選択が地球に優しいものであることを考えさせる良いきっかけになるでしょう。サステナブルな未来に向けたキユーピーの姿勢に、今後の展開にも注目が集まります。
このように、キユーピーは環境保護に向けた新たな一歩を踏み出しました。この取り組みは、他の企業や消費者にも大きな影響を与える可能性があります。これからも環境意識を持った製品作りに期待がかかります。