三和物産が石川県ワークライフバランス企業知事表彰を受賞
葬祭用品メーカーの三和物産株式会社が、令和7年度 石川県ワークライフバランス企業知事表彰を受賞した。表彰式は12月5日に石川県庁で行われ、県知事から賞状が授与された。この表彰は、県内企業のワークライフバランスの取り組みを評価するもので、仕事と生活の調和を実現するために環境整備に努めている企業が対象となる。
受賞の背景
三和物産は、仕事と私生活の両立をサポートするさまざまな取り組みを行っており、それらが高く評価された。具体的な評価のポイントには、所定外労働の削減や年次有給休暇の取得促進、柔軟な働き方の導入、次世代育成支援などが含まれ、今年度は県内から15社がこの名誉を受けている。
三和物産の具体的な取り組み
1. 労働環境の改善
三和物産では、所定外の残業を減らすために、勤怠管理システムを導入し、勤務時間を自動的に集計。また、大量の残業が発生した場合は上司にアラートが届く仕組みを整えている。さらに、業務の効率化を図るためにペーパーレス化も進めている。
2. 有給休暇の促進
年次有給休暇の取得率を向上させるため、計画有給制度を導入しており、事前に申告した取得予定に基づく取得を奨励。また、時間単位での有給休暇も導入し、より柔軟な利用が可能になっている。
3. 柔軟な働き方
場所や時間に縛られない働き方を実現するため、テレワーク制度を整備。これにより、従業員は自宅などで働くことができる環境が整えられている。
4. 働き方改革
三和物産では、配偶者出産休暇やボランティア休暇、時差出勤制度など、多岐にわたる働き方の見直しを実施している。2023年10月からは勤務時間を縮小し、社内の休暇制度も充実させることで、従業員がより働きやすくなる環境を整えている。
5. 次世代育成
地域の学生との交流を促進し、インターンシップや社会人との交流イベントを実施。また、特別講義を通じて学生の起業や新ビジネス創出をサポートする取り組みも行っている。
6. 育児休業の取得促進
従業員が育児休業を取得しやすくするため、具体的な取得を呼びかけるなどの施策を講じている。これにより、出産や育児を理由にキャリアを諦める必要がなくなる。
企業理念と展望
三和物産は「つながりが実感できる新たな別れのカタチをつくる」をミッションに掲げ、葬祭用品を扱うメーカーとして社会貢献に取り組んでいる。日本の死生観がタブー視される中、ポジティブな死生観を育むことを目指す活動も行っており、表彰受賞を機にさらに多くの人にその理念を広めていくことを望んでいる。今後も三和物産は、働きやすい環境を整えることで、より多くの人が安心して働ける社会の実現を目指し続ける。