L.ラクティス プラズマの効果
2025-11-26 12:28:26

「L.ラクティス プラズマ」の新型コロナウイルス抑制メカニズムとは?

自然免疫を促進する「L.ラクティス プラズマ」の新たな研究成果



キリンホールディングス株式会社は、国立感染症研究所との共同研究を通じて、乳酸菌「L.ラクティス プラズマ」による新型コロナウイルスおよびインフルエンザウイルスの増殖抑制効果を持つメカニズムを解明しました。この研究は2021年より始まり、乳酸菌の中でも特に注目されている「Lacticaseibacillus rhamnosus GG(LGG乳酸菌®)」と比較したものです。

研究の取り組み



研究の目的は、経鼻接種によって「L.ラクティス プラズマ」がどのようにウイルスの増殖を抑制するかを調べることです。研究チームは、特に鼻組織における免疫応答を重視しました。具体的には、形質細胞様樹状細胞(pDC)の誘導と活性化が確認され、この細胞がウイルスに対する抗体を作るために重要だとされています。

研究結果



研究では、「L.ラクティス プラズマ」を接種したグループがLGG乳酸菌®に比べて、最終接種から6時間後にpDC細胞の割合と活性化マーカーであるCD86の発現が増加することが示されました。また、抗ウイルス遺伝子の発現も強化されることが明らかになりました。

これらの細胞間の相互作用が、ウイルス増殖抑制に寄与している点が示唆されています。特にpDCは自然免疫と獲得免疫の橋渡しをする重要な細胞であるため、この研究成果は感染症対策において大きな意義を持つといえます。

臨床に向けての期待



キリンの研究は、特に新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスといった呼吸器感染症に対する新しい予防法を探求するものです。2024年3月に発表された研究では、「L.ラクティス プラズマ」の経鼻接種によって新型コロナウイルスの増殖が抑制されるとされ、今後の研究がさらに期待されています。

また、2024年11月には非臨床実験にて「L.ラクティス プラズマ」によるウイルス抑制効果が再確認され、国家戦略に基づいたワクチン開発プロジェクトにも採択されました。これは、自然免疫を誘導するワクチンの実用化を目指した研究でもあります。

未来志向の健康への貢献



キリングループは、「L.ラクティス プラズマ」の研究を通じて、世界中の人々の健康に寄与することを目指しています。今回の研究成果は、自然免疫を誘導する新たなワクチン開発の道を照らすものとなるでしょう。急速に進化するウイルスに立ち向かうために、こうした基盤技術の発展は重要です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

関連リンク

サードペディア百科事典: L.ラクティス プラズマ LGG乳酸菌 免疫効果

トピックス(美容)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。