老化細胞の未知の力
2025-09-24 14:54:43

老化細胞の新しい機能が明らかに!メラニンを取り込む性質を発見

老化細胞が持つ新たな機能とは?



最近、株式会社ナリス化粧品によって発表された研究成果が注目を集めています。老化したケラチノサイトが「掃除機」のようにメラニンを取り込むことが、新たなシミの原因として明らかにされました。この驚くべき発見は、シミ改善の新しいアプローチをもたらす可能性があります。

シミの原因を探る

シミは多くの人々にとって共通の肌悩みであり、特に「老人性色素斑」は年齢を重ねるごとに深刻化することが知られています。これまでの研究では、シミの主な生成源であるメラノサイトに注目され、これらの細胞の数や活性を抑制する方法が探られてきました。しかし、ナリス化粧品の研究者たちは、電子顕微鏡によって深く観察した結果、メラニンがケラチノサイトに集中していることを発見しました。この新しい視点からシミの原因を解明しようとする試みが本格化しました。

ケラチノサイトのメラニン取り込み

研究では、ケラチノサイトにメラニンを加えて培養する過程で、メラニンが大きな細胞に集積することが確認されました。AIソフトを使って細胞の形状を解析した結果、老化とともにメラニンの量が増えていくことがわかりました。また、観察していく中で老化したケラチノサイトがまるで掃除機のようにメラニンを集める姿が確認され、非常に興味深い結果となりました。

老化細胞では、メラニン取り込みに関わる受容体PAR-2の発現が思いがけず増加しており、これによってメラニンを吸収する力が強まることが示されています。この事実は、シミが長期間皮膚に残る理由に貢献していると考えられます。この研究結果は、シミに悩む多くの女性にとって朗報かもしれません。

新しいシミ対策

ナリス化粧品では、老化ケラチノサイトを選択的に除去できる化粧品成分の探索に取り組み、100種以上の成分を調べた結果、ツル科植物「金銀花」から抽出したエキスが効果的であることが確認されました。この金銀花エキスは、シミが残りやすい老化細胞をターゲットにし、皮膚内のメラニンの蓄積を解消することが期待されています。これにより、従来のシミ改善のメソッドとは異なる革新的なアプローチが提案されています。

IFSCC Congress 2025での発表

この研究成果は、2025年9月にフランスのカンヌで開催される化粧品技術者の国際学会、IFSCC Congressにて発表される予定です。研究者の山﨑浩子さんは、老化細胞の新しい機能の探求を進めており、多くの人々に役立つ新たな美白剤の開発に貢献しようとしています。

まとめ


老化細胞がメラニンを取り込むという特性は、シミという肌悩みの新しい側面を明らかにしています。ナリス化粧品の取り組みは、今後のスキンケア領域においても注目されるべき重要な研究です。これからの美容業界において、この技術を生かした新製品に期待が高まります。


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