国立劇場特別企画公演:組踊と宗廟祭礼楽
2023年4月19日、国立劇場で行われる特別企画公演は、日韓国交正常化60周年を祝うもので、ユネスコの無形文化遺産に登録された「組踊」と「宗廟祭礼楽」が共演します。これまで、国立劇場は日本の伝統芸能を多くの観客に伝える役割を果たしてきましたが、再整備期間中も他の劇場でその文化を継承しています。
組踊の魅力
【組踊】は、琉球王国に由来するパフォーマンスで、特に「万歳敵討」は1756年に初演され、多くの人々に愛されてきました。物語は父の仇を討とうとする兄弟の奮闘を描いており、セリフと音楽、ダンスが一体となり、観客はその物語に引き込まれます。特に、謝名の子が弟の慶雲を説得する場面は、この作品の見どころです。
踊りの中でも、特に万歳の踊り部分は有名で、独立した舞踊作品にもなっています。組踊はその独特なリズムと言葉の響きで、聴く人々を惹きつけます。
宗廟祭礼楽について
【宗廟祭礼楽】は、韓国の李王朝に起源を持ち、国王の位牌が祀れられた宗廟で行われる祭祀芸能です。2001年にユネスコの無形文化遺産に登録され、その歴史は500年以上に及びます。このパフォーマンスは毎年5月に行われ、韓国の伝統的な芸能の一端を担っています。
演目は、宮中の宴に使われた「保太平」と「定大業」が中心となり、文舞と武舞の二つのスタイルで構成されています。繊細な笛や琴の音色と、力強いリズムの打楽器が織りなす音楽に、優雅なダンスが加わります。特に武舞では勇壮な動きが特徴で、文舞との対比が生まれます。
公演情報
本特別公演には、韓国の国立国楽院から約70名の実演家が来日し、その魅力を余すところなく披露します。
- - 日程: 令和7年4月19日(土)午後1時開演(終演予定午後3時30分)
- - 会場: 文京シビックホール 大ホール
- - 入場料金: 1等席 9,000円(学生 6,300円)、2等席 8,000円(学生 5,600円)
この公演は、日韓の文化的つながりを深め、伝統を祝い、双方の芸術を敬意をもって紹介する場となります。観客は多彩な表現を通じて、日本と韓国の歴史的な関係を再確認し、新たな感動を得られるでしょう。
まとめ
国立劇場の特別企画公演は、日韓の文化を直接体験できる貴重な機会です。優美かつ壮麗な舞台を通して、あなたもこの歴史的瞬間を共に楽しんでみませんか?
詳細な情報は国立劇場の公式サイトをご覧ください。