Z世代とY世代のコスメトレンド、SNSが生む新たな消費スタイル

最近、eBay Japanの「Qoo10」が実施した調査によって、Z世代とY世代の女性たちがどのようにコスメを選び、消費しているのかが明らかになりました。調査対象は全国の女性500名で、15歳から28歳のZ世代と、29歳から44歳のY世代について、それぞれの美容意識や市場動向を探ります。

1. コスメに求められる条件の違い

調査の結果、Z世代とY世代がコスメに求めるものには明らかな違いが見えてきました。両世代ともに「自分に似合うこと」と「コストパフォーマンス」が重要視されていますが、Z世代は特に「見た目の可愛さ」を重視していることが判明しました。具体的には、Z世代では31.6%がこの点を重視している一方、Y世代では16.4%という結果になり、世代間の意識の差が浮き彫りになりました。

さらに、SNSの影響が大きく、Z世代では57.1%がバズったコスメを購入した経験があり、友人やインフルエンサーの影響を受けやすい傾向にあります。対してY世代は、比較的周囲の影響を受けづらいことが分かりました。

2. 流行する「チャームコスメ」とは？

近年話題の「チャームコスメ」は、バッグやポーチに取り付けられるタイプのコスメです。調査によると、Z世代の約10%がこのコスメを使用していることが判明しました。使用理由としては、可愛さや便利さが挙げられ、特にZ世代では流行を意識する傾向が強いことから、ファッションとコスメをリンクさせる新しいスタイルが見られます。

Z世代での使用率は8.4%、認知度は31.0%という結果は、このトレンドが今後も広がる可能性を秘めていることを示しています。また、利用者の多くがSNSを通じて情報を得ていることも関与していると言えるでしょう。

3. バッグに付けるコスメの人気アイテム

具体的に、バッグにつけているコスメの人気アイテムを調査した結果、Z世代では「リップ」が60.7%と最も人気を集め、続いて「チーク」「アイシャドウ」という結果になりました。一方Y世代は、リップやチークに加え、「ハンドクリーム」や「香水」にも人気が集まりました。特にZ世代では、1つのバッグに11個以上のコスメを持ち歩く人もいるなど、その数の多さが印象的です。

4. 未来のコスメ選びのポイント

2025年夏のコスメ・スキンケア選びにおいては、両世代ともに「紫外線対策」が最も重視されています。さらに、コストパフォーマンスや乾燥対策も重要なポイントになっていることが分かりました。特にZ世代はコスメにかける予算が6114円、Y世代が5512円と、コスメへの投資意欲も感じられます。

まとめ

今回の調査結果から、Z世代とY世代の美容に対するアプローチの違いが浮き彫りになりました。デジタルネイティブとしてSNSを駆使し、他者の影響を強く受けるZ世代が新たなトレンドを生み出している一方で、Y世代はより実用的な視点からコスメを選ぶ傾向にあることがうかがえます。今後、チャームコスメなどのトレンドがさらに浸透することで、美容市場はますます進化していくことでしょう。