新田さちか主演『27才、恋の仕方を忘れました。』が描く大人の恋愛模様

新進気鋭のドラマアプリ「POPCORN」で、10月3日より配信が始まった新田さちか主演のショートドラマ『27才、恋の仕方を忘れました。』。この作品は、働く大人たちの恋愛模様を描いた心温まるストーリーです。

あらすじとキャラクター紹介

このドラマは、広告のスチール撮影現場を舞台にしています。主演の新田が演じるヘアメイクの菜々子は、恋愛に対して距離を置きながら働く日々を送っています。そんな彼女と、寡黙で仕事に妥協を許さないカメラマンの裕吾（溝口悟光）との間で生まれる感情の変化が描かれています。菜々子は、裕吾の言葉に心を動かされ、取り繕った笑顔の裏に隠されていた本心と向き合っていきます。

このように、恋愛と仕事を両立させようと併走する二人の姿が、見事に映像化されています。お互いに少しずつ心を開き、職場を超えた関係へと進展していくさまは、視聴者に深く共感を呼び起こします。

新田さちかの表現力

主演の新田さちかは、彼女のキャラクターである菜々子に対し、感情の微細な揺らぎを巧みに表現しています。スマホ画面の限られた空間の中でも、彼女の表情が際立つ表現設計が印象的です。また、台詞の抑制や沈黙の間を巧みに使うことで、物語の深みがさらに増しているのも魅力的です。観る者を引き込む引力の強い存在感を発揮しています。

溝口悟光の演技

また、溝口悟光が演じる裕吾は、仕事に厳しくも責任感のあるカメラマンとして描かれています。彼の独特な台詞まわしと静かな力強さは、観る者をひきつける一因となっています。裕吾の言葉は、恋愛だけでなく仕事に対する情熱も感じさせ、真摯な姿勢がストーリー全体に重厚感を与えています。

撮影の美学と演出

本作の監督には荒木リョウが名を連ねており、彼の独特なカット割りとリズム感による演出が印象的です。縦型ショートドラマならではの視覚的魅力を引き出し、登場人物同士の“距離感”を巧みに映像で表現しています。ミュージックビデオやブランド映像の制作経験を持つ彼により、感情の動きを精密に描写することに成功しています。